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ダノンプレミアムは小回り向き、マイスタイルは逃げてこそ!マイルCSの結果から見えたのは?

2019 11/18 17:00SPAIA編集部
2019年マイルCSインフォグラフィックⒸSPAIA
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春秋マイル王に輝く

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11月17日(日)に京都競馬場で行われたのは秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m)。人気を集めていたのは、天皇賞・秋2着から挑むダノンプレミアム、毎日王冠では鮮やかな勝ち方を見せた3歳馬ダノンキングリーの“ダノン”の2頭だった。

スタートしてじわっと先頭に立ったのは、マイスタイル。人気各馬は4番手外目にダノンプレミアム、並んで内から春のマイル王インディチャンプ、1馬身差でダノンキングリーが追走する形となっていた。さらに中団馬群にはプリモシーン、モズアスコット、ペルシアンナイトなどが一団となって3コーナー、坂の頂上へと向かっていく。

前半600mの通過は35.3秒のスローペース。4コーナーを迎えても大きな動きはなく、マイスタイルが半馬身のリードを保って直線コースへ。外から手応えよく伸びてきたのはダノンプレミアム、内からはマイスタイルも食い下がるが、その間を突いて突き抜けたのはインディチャンプだった。タイムは1:33.0、春の安田記念に続き、春秋マイル王者の座に輝いた。

2着争いは際どくなったが、ダノンプレミアムが粘り切って2着に。間を割って差して来たペルシアンナイトが3着という結果に終わっている。

池添騎手の冷静な騎乗が光る

勝ったインディチャンプは、好位で前に壁を作って完璧なレース展開となった。直線に向いて左にモタれる面を見せたが、福永騎手に代わり騎乗することとなった池添騎手が、しっかりと立て直してから追いだしに入る冷静沈着な騎乗が光った。次走は招待を受けている香港マイルへと向かう予定。マイル王者が強敵相手にどのようなレースを見せるのか、今後が楽しみになる勝ち方だった。

2着のダノンプレミアムは、勝ち馬より4角で先に動いて抜け出すレースをしたが、切れ味で劣ってしまい、またしても悔しい結果に終わった。能力の高さは疑う余地がないが、小回りや上がりのかかるコースが合っているのだろう。

3着のペルシアンナイトは4角通過時には12番手まで位置取りを下げたが、ロスなく立ち回り3着まで追い込んできた。ここ1年間、馬券圏外のレースが続いていたが、今の京都コースのように少し時計のかかる馬場が合っているのだろう。力が衰えたわけではないので、今後は時計がかかる決着になりそうな時は積極的に狙っていきたい。

4着マイスタイルは10番人気ながら、最後までよく粘っていた。近走は控える競馬でも結果を残していたが、やはり逃げこそがこの馬の“マイスタイル”。このメンバー相手にここまで走れるのであれば、マイルから中距離路線でもう1つや2つ重賞を勝つチャンスは出てくるだろう。

5着のダノンキングリーは1枠を生かした完璧な競馬をしたが、伸び切れず。力不足を露呈する形となった。ただ、まだ3歳馬だし兄ダノンレジェンドも本格化したのは古馬になってから。今後の成長度に期待したい。

予想は、門田氏が取り上げたデータ全てに合致していたインディチャンプを◎に推奨。◎▲△で3連単16,580円が見事に的中。また京都大学競馬研究会も◎ダノンプレミアムとしており、○◎☆で3連複3,200円の配当をもたらした。