今週からCコース
11月16日（土）に東京競馬場で行われるのは、東京スポーツ杯2歳S（GⅢ・芝1800m）。過去10年の勝ち馬からはディープブリランテ、ワグネリアンの2頭のダービー馬、あとは皐月賞馬イスラボニータやダービー2着馬などを輩出しており、来年のクラシックに向けて重要なレースである。そんな一戦を馬場適性の観点から分析していく。
まずは先週11月9、10日に東京芝コースで行われた結果を振り返る。
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合計13レースが行われたが、土曜日の3歳以上1勝クラス（1600m）では1:32.3、日曜日のメインレースとして行われたオーロC（1400m）では1:20.1と速い時計がマークされており、引き続き高速馬場でのレースとなっていた。
平均上がりタイムも1着33.6、2着34.0、3着34.0となっており、1〜3着までの平均は33.9だった。基本的には33秒台の上がりを使える馬でないと厳しい馬場だと言えるだろう。
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4角の通過順位を数値化した4角平均通過ポイントでは、1着2.8P、2着2.1P、3着2.6Pとなっており、1〜3着までを平均すると2.5Pとなっていた。2着馬については逃げ馬の粘り込みがいくつかあったことが2.1Pと前目の数値につながったが、基本的には差し馬有利の馬場状態だった。しかし、今週からCコースに変わるので、先週よりは先行馬の活躍が見られるかもしれない。
差し・追込が有利な傾向
では過去10年の東京スポーツ杯2歳Sの上がりタイム、通過順位はどうだったのだろうか。
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上がりタイムは2015年に勝利したスマートオーディンが32.9という上がりを使って勝利しているが、基本的には33秒台後半から34秒台前半での決着となり、平均上がりは1着34.1、2着34.1、3着34.2、1〜3着平均は34.1というタイム。
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近年は10頭前後の頭数になる年もあったが、全体を通して差し・追込馬の台頭が目立っている傾向にある。4角平均通過ポイントでは1着2.8P、2着3.1P、3着2.9P、１〜3着の平均は2.9Pだった。ここまで後ろからレースを進める馬で決着するレースは珍しい。後ろからでも勝てる瞬発力を持ち合わせた素質馬が勝利しているということだろう。
先週の傾向と比較しても、全体的には大きな違いはなかったので、平均上がり34.1、4角平均通過ポイント2.9Pを基準に順位付けしていく。
アルジャンナは来年のクラシック戦線を賑わせる存在
キャリア1戦のみの馬も多く、通常のレースより主観に頼ることとなったが、今回はアルジャンナ、オーロラフラッシュ、コントレイル、ラインベックの4頭をピックアップした。
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本命は平均上がり33.6、4角平均通過ポイント3.0のアルジャンナ。新馬戦は5頭立てと少頭数のレースとなり、やや行きたがる面を見せながらも、5-5-4-3という通過順位でレースを進めた。直線では余裕を持っての差し切り勝ちで、素質の高さを見せつけた。まだキャリア1戦で、未知な面も多いが、クラシック戦線を賑わせてくれる存在であることは間違いない。期待を込めて本命とした。
対抗は牝馬オーロラフラッシュ。馬券に絡んだ時の平均上がりは34.5、4角平均通過ポイントは2.5Pだった。前走はゴール前で撮影していて、突如フレームインしてきたので、驚いたのを記憶している。エンジンのかかりがゆっくりなタイプなだけに、1800ｍへの距離延長はプラスに働くだろう。
3番手はラインベック。平均上がりは34.6、4角平均通過ポイントは2.5Pだが、いずれも稍重、重でのレースであり、良馬場ならより力を発揮しそう。有力視されている他馬に比べてキャリアもあるので、魅力ある一頭だ。
最後に初戦を上がり33.5、4角通過ポイント2.0だったコントレイル。新馬戦ではレースセンスの高さを垣間見ることができ、タイムも優秀だった。力で抑え込むムーア騎手とも手が合いそうだし、ここでも好勝負になりそうだ。
▽東京スポーツ杯2歳S予想▽
◎アルジャンナ
○オーロラフラッシュ
▲ラインベック
△コントレイル
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