牝馬の活躍が目立つ
11月24日(日)に東京競馬場で行われるのがジャパンC(GⅠ・芝2400)。今年は39回目にして初めて外国馬の参戦が0。日本馬対外国馬がテーマのレースなのに、0ではこのレースをやる意義がない気もするが…。まあ、来ない外国馬の話をしても仕方ないので、今回も当日まで覚えておきたいデータを見ていく。まずは「性別成績」。
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注目は牝馬の成績のよさ。マイルCSと同じく出走数は少ないのだが、過去10年で6勝と牡馬を上回っている。馬券圏内も9回もある。
牝馬で馬券圏内に来た馬を見ると、3冠馬のアーモンドアイやジェンティルドンナ、2冠馬ブエナビスタやダービー馬ウオッカなどがいるが、2013年の2着馬デニムアンドルビー(オークス3着)やショウナンパンドラ(秋華賞1着、宝塚記念3着)などジャパンCのメンバーを考えると実績的に少し劣る馬もいる。
今年は3歳馬2頭がエントリー。オークス馬ラヴズオンリーユーの回避は残念だが、オークス・秋華賞2着、カレンブーケドールは実績的に馬券圏内を賑わせてもおかしくない。人気の盲点になれば押さえておきたい。
関西馬、1番枠がかなり優勢
次に過去10年の「所属別成績」。
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昨年は2008年のウオッカ以来、久々に関東馬アーモンドアイがこのレースを制したが、西高東低なのは否めない。実はジャパンカップで関東馬が2年以上連続で勝った例はなし。レイデオロあたりが勝てば、歴史的な快挙となる。
次に過去38回の「馬番別成績」。
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1番枠の成績のよさが目立つ。5勝しているのだが、4勝がここ10年での数字。さらにここ10年で3着以内が9回もあり、この1番枠をどの馬が引くのかにも注目したい。
続いて過去10年の「年齢別成績」。
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3歳馬の勝率がいいが、連対率は3~5歳ならそれほど変わらない。ただ、注目は6歳以上。2007年のポップロックまで遡らないと2着以内がない。近年、ジャパンカップは時計の速い決着が多い。高齢馬にとって、それがネックとなっている可能性がある。今年6歳以上の有力馬は2017年のこのレースの勝ち馬、シュヴァルグランに2016年のダービー馬マカヒキなど。馬券で買うか迷ったら、消す方がいいかもしれない。
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最後に豆知識を。ジャパンカップを最年少で制したのが第1回ジャパンカップをメアジードーツで制したC.アスムッセン騎手。当時の年齢が19歳と8か月。19歳といえば今年デビューした新人騎手と同じ年。今年の新人騎手でGⅠに乗るのが許されている騎手(31勝以上)は今のところ岩田望騎手と斉藤新騎手のみ。日本の騎手はGⅠに乗るのですら大変なのに、この年で制するのは至難の業。
日本人騎手がこの第1回に作られた記録を破る日は来るのか?生きているうちには見てみたいものだ。