「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

競馬ジョッキーの年収ってどれくらい?

2016 9/14 09:42
競馬 ジョッキー
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Kent Weakley/Shutterstock.com

競馬ジョッキーのこと、もっと知りたいと思わないだろうか?
ここでは、国内のジョッキーの年収について紹介する。

国内のジョッキー数

国内でジョッキーになるためには、中央競馬(JRA)、または地方競馬の騎手免許試験に合格しなければいけない。試験は、JRAと地方競馬がそれぞれ実施している。現在騎手免許があるジョッキーも毎年更新が必要だ。
ところで、国内にジョッキーは、何人いるのだろうか。JRA所属のジョッキーは、日本中央競馬会(JRA)によると、135人が登録されている。一方、「地方競馬情報サイト」によると地方競馬は、 286人(JRA所属ジョッキーを除く)が登録されている。全国で400人を少し超える程度のジョッキーがレースを支えていることになり、少数のエリート集団だ。

ジョッキー騎乗の国内レース数

国内では、年間何レースが行われているのだろうか。開催可能な日数、1日のレース数は、競馬法によって決まっている。JRAでは、全国で年間288日、1日12レースの3,456レースが最大となる(実際には、3,400レース程度開催)。
地方競馬では、競馬場のある都道府県単位で最大回数が決められている。 平成26年度では全国延べ1,294日(「地方競馬情報サイト」平成26年度事業報告附属資料より) の実績だ。地方競馬もJRAと同様1日12レースとすれば、年間15,528レースとなり、JRAの4倍を超えるレース数となっている。一方、ジョッキーの数はJRAの2倍程度でしかないため、1人当たりの騎乗数が大きくなっていることがわかる。地方競馬のジョッキ?の厳しい労働環境が伺える。

JRAジョッキーの年収について

ジョッキーの年収は、 ①レースに騎乗した時に支給される騎乗手当などの手当、②上位入賞による賞金、?レース外での所属厩舎での業務(調教等)、④その他からなっている。
JRAの場合は、 ジョッキー全体の平均年収は約1,000万円、そして、一流クラスではなんと約1?2億円を稼ぎ出す。 (「競馬学校 入学のための必読サイト」より)
年収の中で大きなウエートを占めるのは レースでの獲得賞金(ジョッキーには、賞金の5%を支給)だ。ファンが馬券を購入するときのデータとして、ジョッキーの収得賞金ランキングが重要な因子の一つとなっている。ジョッキーにとって、騎乗する回数が増えなければ入賞のチャンスも少なく、収入の増加にはつながらないのだ。

地方競馬ジョッキーの年収について

地方競馬ジョッキーの収入源もJRAと同様だ。しかし、地方競馬では、賞金額がかなり低額となり、ジョッキーの年収アップは難しい状況だ。「南関東4競馬場webサイト」によると、年収の額は、トップクラスでも500?600万だ。
また、リーディングトップのジョッキー比較でも、南関場別の収得総賞金608万円に対し、JRAでは2,231万円 となっており、地方競馬の賞金が低いことを示している。
地方競馬は、カバーする地域が狭く、ファンの数も限度があり、経営が難しいところもある。JRAのような潤沢な賞金提供は、難しい状況だ。高額な賞金の提供できるJRAには、良質の競走馬やジョッキーが集まりがちだが、地方競馬の存続にエールを送りたい。

まとめ

一口にジョッキーの年収といっても、中央と地方では大きな差がある。
地方のジョッキーは厳しい環境ではあるが、その中でも良いレースが観られることを期待して応援したい。