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3年前から馬場傾向が変わった函館スプリントS  今週から”サマーSPAIAシリーズ”開幕

2019 6/13 11:00三木俊幸
ダイメイフジⒸ明石智子
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Ⓒ明石智子

「サマーSPAIAシリーズ」開幕

函館開催が始まると、いよいよ本格的な夏競馬の到来を感じる。SPAIA予想陣も夏休みモードになるのかと思いきや、編集部からの提案で「サマージョッキーシリーズ」ならぬ、「サマーSPAIAシリーズ」と銘打ち、門田氏と編集部の喜畑氏と戦わせていただくことになった。

この「サマーSPAIAシリーズ」では、SPAIA予想陣が1レースにつき予算5000円で、サマーシリーズの全レースにおいて予想対決を行っていく。その第一弾がサマースプリントシリーズの第1戦函館スプリントSだ。

函館開催の開幕週に施行されている名物重賞について、過去5年の馬場傾向をもとに予想していく。馬場について触れる前に勝ち馬の年齢別成績を見ておこう。最も勝利数が多かったのは、3歳牝馬と5歳牡馬の2勝。夏は牝馬と言われるだけあり、軽量の3歳牝馬は有利ということがわかる。しかし今年は登録馬がなく、過去のデータからは5歳牡馬が優勢か。

次に過去5年の勝ち馬の馬場傾向についても見ていく。

過去5年の函館SSの成績ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

函館と札幌競馬場での開催は、洋芝で行われる。そのため他場に比べて力のいる馬場で、時計がかかるとも言われている。

2014年と2015年は1:08.5、1:08.3と開幕週にも関わらず、時計がかかる馬場となっていた。しかし、2016年以降はその傾向が一変。2016年と2017年は2年連続でレコード決着となるなど、高速馬場へと変貌を遂げた。

脚質を見ても、2015年以前は差しが決まっていたが、2016年以降は先行馬の活躍が目立っている。こうした傾向を見ると、今年もある程度持ち時計があり、先行力がある馬を狙ってみたい。

推奨理由は年齢と速い時計への対応力

これに当てはまる馬を調べてみると該当する馬が見つかった。それはダイメイフジだ。近年好成績を挙げている5歳牡馬で、4走前のオーシャンSでは1:07.7というタイムで3着となった実績もある。脚質は1200m戦では6番手あたりを追走することが多いが、スムーズな競馬ができれば、馬券圏内への好走はありそうなので、狙ってみる。

対抗はダノンスマッシュ。前走は高松宮記念4着と実績ではNo.1。持ち時計は前走の1:07.5で、GⅠレベルの馬としては平凡なタイムかもしれないが、タフさを要求される中京コースでのもの。

同じくタフさを要求される洋芝の函館コースは昨年の函館日刊スポーツ杯を勝っており、問題はない。ここはあっさりと通過点になる可能性も高そうだ。馬券的にも軸としてはうってつけだ。

タワーオブロンドンは、初の1200mへの挑戦となる。前走、高速馬場の東京コースで重賞を勝っているがパワーも兼ね備えており、むしろ洋芝の1200mは合うのではないかという印象さえ受ける。近走は広いコースばかり使われている点と58kgという斤量が若干不安ではあるが、レーン騎手がどう乗るか楽しみだ。

最後に大穴で面白そうなのがライトオンキュー。前走は初の1200m戦ながら、スッと5番手に取り付きゴール前での伸び脚は目についた。中京の1400mでは速い時計にも対応しており、北海道の洋芝にも対応できそうなので大駆けがあるかもしれない。

今回の馬券対決は1レースの予算5000円で勝負!ということで、今回の買い目はダイメイフジとダノンスマッシュのワイドを4500円、ダノンスマッシュとライトオンキューのワイドを500円とする。