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【京王杯SC】複勝率100%の前走あのレースを使った馬を狙え

タワーオブロンドンⒸ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

複勝率100%の前走東京新聞杯組を狙え!

5月11日(土)に行われるのが京王杯スプリングカップ(GⅡ 芝1400)である。

この距離の予想が回ってきた時に毎回書いているが、この距離は1200mでもなければ1600mでもなく、非常に微妙な距離である。できれば予想をするのを避けたいのだが、これが何の因果かよく担当が回ってくる。

芝の1400mにはGⅠがなく、この距離を得意としている馬がいるなら、賞金の高いGⅡということもあり究極の仕上げをしてくるはず。ということで、まずは「前走距離別成績」から見ていこう。

京王杯スプリングカップの前走距離とレースデータⒸSPAIA

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意外だが、前走1400m組の成績が悪く、逆に1600mの距離を使った馬の数字がいい。1200mの距離を使った馬の成績もいいが、これは前走GⅠの高松宮記念を使った実力馬が出走するからである。

これなら納得できるのだが、なぜここまで前走1600mを使った馬がここまで成績がいいのか?レース別に見てみると過去10年では、東京新聞杯組の成績が抜群である。何と複勝率は100%。

京王杯スプリングカップ→安田記念(GⅠ)に行く馬がいて、ここを目いっぱいの仕上げにはしてこないはず。例年、東京新聞杯が行われるのが2月の頭。それにもかかわらず、これだけ期間があいていても、ここまで数字がいいのは少し意外ではある。これはこのレースとリンクしていると考えるべきであろう。

京王杯スプリングカップの年齢別データⒸSPAIA

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次に「年齢別成績」を見ると、勢いのある4歳勢が優勢かと思いきや、年齢を重ねるに連れて成績が良くなっている。これもまた異質ではある。

最後に「過去3年の東京芝1600mの種牡馬別成績」。

京王杯スプリングカップの種牡馬別データⒸSPAIA

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勝率は口裏を合わせたのかと思うくらい同じような数字が並ぶ。連対率はステイゴールド産駒が少し抜けているくらいで、あとはそこまで変わりがない。

軸はサトノアレス?タワーオブロンドン?

ここまでをまとめると、
・前走1600mを使った馬。特に東京新聞杯を使った馬
・4歳よりも5歳以上が有利
・種牡馬は特に考えなくてもいい
となる。

ここは複勝率100%の前走、東京新聞杯を使った馬を中心に考えたい。これに該当するのは、藤沢和雄厩舎の2頭、サトノアレスとタワーオブロンドンである。さて、どちらを軸にするか。

今回サトノアレスに騎乗するのが柴山雄一騎手、タワーオブロンドンに騎乗するのがレーン騎手である。ここは、すんなり5歳馬のサトノアレスを軸にしてもいいが、騎乗する柴山騎手には少し嫌なデータがある。下記のデータをご覧いただきたい。

京王杯スプリングカップの柴山騎手×藤沢和厩舎のデータとここまでのレーン騎手の成績ⒸSPAIA

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表を見て分かるように柴山騎手の勝率、連対率が他と比べると引けをとる。人気のない馬ばかり乗っているのかと思って、1~4番人気の成績も調べてみたがこれも実は率が劣勢である。通常トップ騎手なら1~4番人気に絞ったデータなら、連対率30%台、複勝率40%台はほしいところ。

かたやレーン騎手。短期免許で来日しているため柴山騎手ほど藤沢和厩舎の馬に乗っているわけではないが、今のところ1戦1勝である。また、今までの通算成績も優秀であり、これならレーン騎手騎乗のタワーオブロンドンを軸にした方がいいと判断する。

相手はもちろんサトノアレスに加え、前走1600mの距離を使ったストーミーシー、ドーヴァー、ロードクエスト。それに高松宮記念を使ったロジクライの5頭の馬連で勝負。