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本命のシャドウディーヴァは惜しくも2着 先週SPAIAで予想した3レースを振り返る

2019 4/22 11:00SPAIA編集部
ウィクトーリア,Ⓒ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

約3年半ぶりの勝利

先週、SPAIA予想陣が予想したレースは3レース。果たして結果はどうだったのか、振り返っていこう。

4月20日(土)に福島競馬場で行われたのが福島牝馬S。本命に推したのは勢いのあるステイゴールド産駒のウインファビラスだった。レースはカワキタエンカがスッとハナに立ち、ウインファビラスは注文通りの2番手を追走。1000mの通過は62.2だったので、残れるかと思ったが、勝負どころで後続がドッと来て前には厳しいペースになってしまった。

それでも、ウインファビラスは残り200mくらいまでは頑張っていたが、最後は前をカットされて8着。不運なレースになってしまった。

勝ったのは中団で構え、自分のタイミングで追いだしたデンコウアンジュ。2着には3着馬にのみ込まれそうになりながらも、しぶとく伸びてきたフローレスマジック、3着は早めに上がって行ったダノングレースが入った。

勝ったデンコウアンジュはアルテミスS以来となる重賞2勝目。展開がはまったにしても、後続を突き放したレース内容は強いのひと言。今後が楽しみになる勝ち方だった。


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ダノンプレミアムが圧倒的な人気に応えて完勝

4月21日(日)に京都競馬場で行われたのが安田記念の前哨戦、マイラーズC。前走で復活した2017年の最優秀2歳牡馬、ダノンプレミアムは単勝1.3倍に推された。

レースはグァンチャーレがハナへ、ダノンプレミアムは2番手を追走する形となった。前半800mが48.5秒とかなり遅いペースで、前が有利な展開に。2番手からきれいな競馬をしたダノンプレミアムがすんなり抜け出し完勝だった。

2着にはうまくペースを作って逃げたグァンチャーレ、3着には内からスルスル伸びてきたパクスアメリカーナが入った。レースの上がりが32秒台と、後ろの馬には厳しいレースだっただけに、3着のパクスアメリカーナ、4着インディチャンプはよく健闘したと言ってもいいだろう。

予想はダノンプレミアムからケイアイノーテック、パクスアメリカーナに流したが、パクスアメリカーナがアタマ差の3着と惜しい結果となった。


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想定外の展開も見事な差し切り

東京競馬場で行われたフローラS。好スタートを切ったジョディーがハナに立ち、2番手にセラピアという隊列で前半1000mを60.6で通過するレースとなった。

直線に向き、内ラチ沿いから抜け出したのは、1着固定で推奨していたシャドウディーヴァ。これは完勝かと思ったが、外からじりじりと伸びてきたウィクトーリアがゴール前で差し切りハナ差で勝利した。この結果、1着のウィクトーリアと2着のシャドウディーヴァがオークスへの優先出走権を手にした。

ウィクトーリアを管理する小島茂之調教師は、レース前は逃げる競馬をイメージしており、スタートで出遅れた際には、「駄目だ」と思ったそうだが、戸崎騎手が臨機応変な騎乗をしてくれたと安堵の表情を見せていた。

ウィクトーリア,Ⓒ三木俊幸

Ⓒ三木俊幸

まだ体質が弱い面があり、前走後はガタッと疲れが出たそうだ。母のブラックエンブレムがそうだったように、同馬も良くなるのは秋以降だという。

次走については、まずは馬の様子を見てから、オーナーと相談すると話すにとどまったが、非凡な能力を秘めているだけに、オークスだけでなく長い目で注目していきたい。


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