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過去7年で5頭の勝ち馬が上がり最速 ファルコンSは決め手のある馬を重視

競馬
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体重が軽い馬は来ない?

3月16日(土)に行われるファルコンS(GⅢ・芝1400m)。もともと1200mで行われていたが、中京競馬場の改修工事に伴い、2012年からは1400mに条件が変更された。今年で8回目となり、そろそろレースのデータが役に立つ頃だろう。過去7年全てで3連複が万馬券と、容易ではないレースだが、ある程度データを絞りつつ高配当を狙いたいところだ。

まずは前走のクラス別成績から見ていく。

前走クラス別成績

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過去7年で1~3着の数だけ見ると、大きな隔たりはない。しかし、前走GⅢ組が断トツで好成績。今回、前走GⅢを使ったのがハッピーアワーただ1頭なので、この馬は候補に入れておいた方がいいだろう。

続いて前走の距離別成績。

前走距離別成績

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1200m組は3着が1回だけしかない。シングルアップなど、前走1200mを使って挑んでくる馬については軽視したい。

次に前走の競馬場別成績ではどのような傾向が見られるのか、見てみよう。

前走競馬場別成績

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このデータからは前走中山を使った馬の成績の悪さが目につく。トリッキーで直線も短い中山コースから、広い中京コースに変わるとなると、勝手が違うのかもしれない。

最後に馬体重別成績から分析していく。

馬体重別成績

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馬体重が軽い馬はここ7年で1頭も来ていない。中京は直線に急坂があり、それだけタフなコースで力が要る証拠だ。439kg以下で出走してきそうな馬もちらほらいて、これはいい材料となりそうだ。

上がり最速の馬が過去7年で5勝

上記に挙げた4つのデータのおかげで、ある程度の絞り込みはできた。ここからは何を本命にするかである。次の表は過去7年の勝ち馬の上がり時計を示したものである。

過去7年の勝ち馬の上がり時計

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過去7年で5回が上がり1番時計の馬が勝っている。直線が長いコースで、3歳馬同士のためスローペースになりやすいのが原因かもしれない。今年もこれといった逃げ馬が不在で、スローペースが予想される。先に挙げた4つの条件をある程度満たし、なおかつ速い上がりを使えそうな馬をチョイスしたい。

まずはドゴール。デビュー戦、2戦目が今回と同じ左回り、直線の長いコースで上がり最速をマークしている。前走はスタートが決まったので前に行ったが、最後に甘くなった。この馬はやはり後ろから決め手を生かした方がよさそうなので狙ってみたい。

前走中山コースというデータはマイナス材料だが、ヴァッシュモンは未勝利戦が上がり最速を出しての勝利。余裕を持った勝ち方だったので、しっかり追えば33秒台の上がりが出ていたのではないだろうか。未勝利戦の内容からこの馬は中山より直線が長いコース向きと感じられた。能力は高いだけに「前走中山を使った馬はマイナス」のデータを乗り越えてほしいところだ。

厄介なのがダノンジャスティス。4戦中2戦で上がり最速を出している同馬だが、前走が全く伸びなかったのが心配である。調子さえ取り戻していれば、ここでも勝負する力はあるのだが……。

ハッピーアワーは6走中上がり最速が2回、6走全てで上がり3位以内と末脚は堅実。前走GⅢを使ったデータに該当しているのもプラス。あとは発馬をうまく決めて少しでも前で立ち回りたい。

上記4頭を1着候補とする。あとは前でうまく立ち回れるローゼンクリーガー、血統的に芝でも面白そうなグルーヴィットを2,3着に入れて3連単で狙ってみたい。

買い目が80点と少し多いが、過去7年で3連複で万馬券が出ているし、混戦模様であることからも、手広くいきたい。