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9頭中7頭が馬券圏内に 阪神1400mは友道厩舎にお任せ!【フィリーズレビュー】

競馬
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ⒸJRA

傾向からは伏兵に注意

桜花賞トライアル第2弾、フィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m)。3着までに入れば無条件でGⅠ桜花賞に出走できるだけに、各陣営がその切符をものにしたいところ。ただ、阪神芝1400mという条件は以前も述べたが、とにかく厄介なコースで、3着以内を狙おうと積極的な競馬をすると思うようにいかず、無欲な馬が馬券圏内に入ってくることもある。現に過去10年で3連複10万以上の配当が2回、1、2番人気両方が馬券圏内に来たのが3回しかなく、伏兵にも気を付けなければならない。

なぜか前走1、2番人気の馬が来ない?

まずは前走の人気別成績から見てみよう。

過去10年の前走人気別成績(オープン組)


過去10年の前走人気別成績(下級条件組)


上は前走オープン以上のレースを使った成績である。3、4番人気の成績がかなりいい。ただ、中身はオープンからGⅠまでバラバラである。

ただ、気になるのは前走1、2番人気が圏内にほとんど来ていない点。人気するにはそれなりの理由があり、その多くはレース内容が評価されてのものだが、その馬が馬券圏内に来ないというのはなんとも不思議なデータである。ある程度人気が予想されるプールヴィル、レッドアネモスにとっては嫌なデータである。そして前走、下級条件を使ってフィリーズレビュー挑む馬にとっては、ある程度前走で人気をしている馬でないと厳しいというデータが出ている。

距離延長組は割引

距離について見ていくと、データが色濃く出たのは、前走の距離別成績である。

過去10年の前走別成績


前走で1200m戦を使った馬は過去10年で全滅。1400m、1600mの順によくなっている。前走1600mを使った馬の複勝回収率は162%。穴っぽい馬で前走1600mを使っている馬がいれば、積極的に押さえた方がよさそうだ。

最後に過去5年の阪神芝1400mの血統別成績を見ていく。

過去5年の阪神芝1400mの血統別成績


阪急杯の時も書いたが、ディープインパクト産駒が頂点にこない珍しい条件である。ロードカナロア産駒の複勝率が高いくらいで、それ以外の点ではどの種牡馬もよく似た成績となっている。

阪神芝1400mは友道厩舎の成績が抜けていい

ここで過去5年の阪神芝1400mの成績を見ていて、目についたのが友道厩舎の数字のよさ。通算成績は(6,3,2,9)で勝率30%、連対率45%、複勝率55%と好成績。過去5年では9頭がこの条件に出走し、馬券圏内に入ったのが7頭と優秀。前走紅梅S(オープン)2番人気で最初に述べたデータに引っかかるが、そこは目をつぶって友道厩舎が送り出すレッドアネモスを狙ってみる。

ジュランビルはデビュー以来、馬券圏内を外していない堅実派。前走の500万条件では、力が違った。キンシャサノキセキ産駒の過去5年のこの条件の数字は(7,6,8,57)で複勝率26.9%と特別いいわけではないが、寺島厩舎の成績が(2,4,3,6)と結構いいので押さえておきたい。

あとはココフィーユ。斉藤誠厩舎のこの条件の成績は(1,1,2,5)とよく、前走がうまく前に付けてスッと抜け出すセンスのいい走り。少し行きたがる気性でこの距離が合っているのではないだろうか。初の遠征競馬、久々の右回りと不安はあるが、センスのよさで乗り越えてほしいところだ。父がロードカナロア産駒でもあり、狙ってみる価値はありそう。

最後は人気が予想されるアウィルアウェイ。間隔が開いても過去の傾向を見るとそれほど悪くなく、そこは心配なし。ジャスタウェイ産駒は昨年デビューなので、阪神芝1400mの実績は少ないが、今のところは2頭が出走して4着が最高。ジャスタウェイの父、ハーツクライ産駒の過去5年の成績は(6,8,7,45)で連対率21.2%は悪くなく、複勝率31.8%はむしろいいほうだ。切る要素がレッドアネモスと同じく「前走オープン以上のレースの1、2番人気が来ない」というデータだけなので、これも押さえておく。

馬券はレッドアネモスからジュランビル、ココフィーユ、アウィルアウェイの相手3点で勝負する。