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息子のデビューが起爆剤に!? 岩田康誠騎手を徹底分析してみた

岩田康誠,ⒸSPAIA
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2015年以降では最も高い成績

息子には負けたくない。そんな思いが彼を奮い立たせているのか。3月4日現在、19勝を挙げてリーディング6位につけている岩田康誠騎手。

騎乗回数を見てみると、和田竜二騎手の170回に次いで2番目に多い数字をマークしている。

岩田康成績,ⒸSPAIA

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2015年に101勝を記録して以降の成績を見ると、2016年と2017年の勝率は10%に届かず、連対率が18%台、複勝率も20%台後半と物足りない数字に終わっている。2018年は2015年の成績とほぼ同じ数値にまで回復しているが、2019年は勝率11.4%、連対率27.5%、複勝率38.9%と2015年以降では最も高い成績を残している。

岩田康成績,ⒸSPAIA

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2019年の人気別の複勝率を見てみても、1番人気に騎乗した時には75.9%、2番人気は66.7%、3番人気は61.9%と2015年以降では最も良いデータが残っている。3番人気以内の人気馬に騎乗した際には、是非とも馬券を押さえておきたいところだ。

騎乗回数2位は意外にも関東のあの厩舎

次に厩舎別の騎乗成績を見ていこう。

2019年岩田康騎乗回数,ⒸSPAIA

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最も騎乗回数が多かったのは友道康夫厩舎の11回。厩舎別では最多の2勝、複勝率72.7%と好成績で、勝負騎手として騎乗依頼していることが見てとれる。

意外だったのが、美浦の斎藤誠厩舎が2番目に多い10回の騎乗回数があったということ。関東に遠征した際に騎乗依頼があったのかと思い調べたところ、半分の5回が関西での騎乗だった。現状、特段目立った成績を残しているわけではないが、今後に向けて注目しておきたい。

2019年の活躍の原動力と言っても過言ではない、息子の岩田望来騎手が所属している藤原英昭厩舎の成績も見ておく。騎乗回数は4回しかないが、うち3回が3着以内と高い複勝率を残している。息子の所属厩舎ということもあり、一段と気合が入っている結果なのかもしれないが、走らない馬の騎乗依頼を厩舎サイドが出していないとも言える。そうした理由からも、岩田康騎手×藤原英厩舎の馬券は買いと言えるだろう。

秘めた闘志を感させる目

岩田康騎手の息子、岩田望騎手は先週3月2日に阪神競馬場でデビューを果たした。デビュー戦となった土曜の阪神1レースでは、いきなり1番人気に推された。果敢に逃げたものの4着に終わり、その後のレースでも3着が最高成績だった。

デビュー前の岩田望,ⒸSPAIA

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この岩田望騎手、まだデビュー前だった今年の東京開催ではほぼ毎週、藤原英厩舎の出走馬のサポートとしてパドックを周回している姿を見かけた。あどけない表情をしているが、その裏に秘めた闘志を感させる目をしていた。先週、藤原英厩舎の管理馬が6頭出走し、3鞍に騎乗。厩舎側も全面バックアップしている。

そんな息子に負けじと、岩田康騎手は親子同時に騎乗していた土曜8レースでは、父の威厳を見せつける素晴らしいレースで勝利。今後も同じレースに騎乗する機会は多く、親子でゴール前の激しい追い比べが見られることもあるかもしれない。岩田親子から目が離せない一年となりそうだ。