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【共同通信杯】馬券的にアドマイヤマーズを外せない3つのデータ 逆転があるなら……

アドマイヤマーズ
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ⒸJRA

共同通信杯も皐月賞の前哨戦?

2月10日(日)に東京競馬場で共同通信杯(GⅢ 芝1800m)が行われる。昔から出世レースとは言われていたが、皐月賞に直結するレースという感覚はなかった。しかし、2012年にゴールドシップが勝った年を境に、皐月賞へのステップレースになったのか?と思うくらいここで好勝負した馬が次の皐月賞でよく馬券に絡む。それだけに注目すべきレースである。

今回も皐月賞まで覚えておかなければならない馬が出走する。それはアドマイヤマーズだ。昨年のGⅠ朝日FSの勝ち馬で、ここまで土つかずの4連勝。2018年度の最優秀2歳牡馬にまで選ばれた実力馬である。アドマイヤマーズに敵う馬はいるのか?データを元に見ていこう。

馬券に絡む条件はある程度の位置にいることと前走GⅠ出走馬

今年で53回を迎えるこのレース。経験の浅い3歳馬同士の戦いは予想するのが難しいが、昔からこのレースは時期、条件が変わらないのでデータが取りやすくて何よりである。このレース自体のデータを取る時は過去15年に広げて見ていきたい。

まずは脚質別成績。

過去15年脚質別成績

ⒸSPAIA


先行馬の複勝率の高さが目につく。あとはそれほどの差は出ず。今回2、3番手に付けそうなのが、アドマイヤマーズ、ダノンキングリーあたりか。少頭数、コース形態、これといった逃げ馬が不在なら、今回はスローペースが濃厚。そうなればある程度の位置にいる必要があるだけに、このデータはかなり色濃く出そうだ。

続いて前走クラス別データを見ていく。

前走クラス別成績

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今年は該当馬がいないが、未勝利勝ち直後の馬にとってはハードルが高いレースとなっている。勝ち星はGⅢを使ってきた馬が多いが、GⅠからここに参戦する馬は複勝率が50%を超えており、勝ち負けしている。GⅢを使った馬はちらほらいるが、前走GⅠを使った馬はアドマイヤマーズ1頭だけとなっている。

アドマイヤマーズに逆らう手立てなし

ここまでアドマイヤマーズにとって有利なデータばかりだが、これを出すと鬼に金棒か。過去5年の東京芝1800mの騎手別成績である。

東京芝1800m騎手別成績

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アドマイヤマーズに乗るM・デムーロ騎手は勝ち星では5位だが、この5人の中で勝率、連対率がトップの成績である。管理する友道厩舎も過去5年、この条件に8回使って複勝率37.5%と高い部類に入る。ここまでくるともう逆らう手立てはなさそうで、素直に本命はアドマイヤマーズでいく。

馬券的に少頭数で断然の1番人気になりそうな馬からいくなら、相手はフォッサマグナ1頭に絞る。前走追い込んで勝っており、脚質データには当てはまらないが、あのレースは出遅れて位置取りが悪くなってのもの。しっかりゲートを出ればもう少し前にいけるはずだ。

藤沢和雄厩舎成績

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管理する藤沢厩舎は中9週と少し間隔があいても成績が落ちないだけに、ここを目標にじっくり調整してきたと思っていいだろう。フォッサマグナの初戦のレースを見ると、かなりの能力だと感じたので逆転もあるかと思い、馬券はアドマイヤマーズ、フォッサマグナの馬単折り返しとワイド1点で勝負する。