「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

クロノジェネシスとビーチサンバの2強対決! 馬場適性から見たクイーンC

クロノジェネシス,ⒸJRA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸJRA

先週末は高速決着に

2月9日、東京競馬場で桜花賞に向けた重要な一戦クイーンC(芝・1600m)が行われる。今年は阪神JFの2着馬クロノジェネシスと3着馬ビーチサンバが出走することから注目を集めている。今週も馬場適性と上がりタイムから見たコース適性を合わせて分析していく。

先週は芝コースで11レースが行われた。木曜日に10mmの雨が降り、やや芝が湿った状態だったにもかかわらず、日曜日の東京新聞杯(芝1600m)では1.31.9、最終レースの4歳上1000万下(芝1400m)ではコースレコードと0.1秒差の1.19.6の高速決着となった。

また勝ち馬の上がり3Fの平均タイムも33.9と先々週の34.1よりも0.2秒速いタイムとなっている。勝ち馬の脚質を見てみると、先行馬も変わらず来ているが、4コーナーの通過順位が6番手以下の馬も5頭いたことを考えると、開幕週よりは差しが届きやすかったと分析できる。

今週末はクイーンCが行われる土曜日に雨予報が出ている。しかし、雨量はそれほど多くならないと見込まれていることから、良から稍重でレースが行われると仮定して予想を組み立てていきたい。

2強ムード

馬場状態と適性から導き出した本命はクロノジェネシス。

クイーンC分布図,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

前走の阪神JF(GⅠ・芝1600m)では、後方から追い込み2着。強いメンバーに交じっても十分戦えることを証明した。東京に遠征した2走前のアイビーS(OP・芝1800m)では、4番手から32.5の末脚を繰り出し勝利するなど、東京コースへの適性は抜群。雨が降ったとしても、新馬戦は稍重で勝利していることからも問題はないだろう。

対抗はビーチサンバ。こちらは前走、阪神JFで3着だった。切れ味はクロノジェネシスにやや劣るが、能力は互角だ。東京実績も2走前のアルテミスS(GⅢ・芝1600m)で2着と問題なし。新馬戦が稍重の馬場で33.4の上がりを使っていることからも、むしろ道悪がプラスに働くと考える。クロノジェネシスとの2強ムードと言ってもいいだろう。

続いて、マドラスチェック。血統だけ見ると、ダートの方が良さそうにも感じるが、2戦とも上がり33秒台の脚を使っている。前走の赤松賞(芝1600m)は3番手から、逃げたジョディーを捉えることはできなかったが、上がり33.8、走破時計1.34.3とここでも通用するタイムで走っている。

3着以内なら、カレンブーケドールを押さえておきたい。持ち時計は平凡で、上がり平均も34.1と平凡だが、馬場やペース次第では新馬戦のように、上がり33.0を使える脚がある。相手なりに走れそうなタイプなだけに、このメンバーに入ってもやれそうだ。