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武豊騎手、藤田菜七子騎手のお得意様馬主は? 騎手×馬主の相性チェック②

武豊
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武豊騎手×メイショウは複勝率47.7%

2018年の「騎手×馬主」とのコンビを調べるコラム第2弾。前回は2018年のトップ5の騎手のごひいき馬主の成績を見たが、今回は6位以下で特徴のある騎手を見ていこう。

《前回記事》福永騎手×金子真人HDコンビは馬券圏外が1回のみ 騎手×馬主の相性チェック

まずは武豊騎手。

武豊騎手馬主別成績

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「メイショウ」でおなじみの松本好雄氏がトップ。勝ち星の数ならキーファーズも負けていないが、「武豊騎手×松本好雄氏」の複勝率の高さは目につく。騎乗数も上位2頭の馬が1、2位。ちなみに3位の大野剛嗣氏だが、これはマテラスカイの4勝だけであり、お得意様ということではなさそうだ。

次は「競馬界のアイドル」藤田菜七子騎手。

藤田菜七子騎手馬主別成績

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イメージ的にDr.コパこと小林祥晃氏との相性がいいのかと思ったが、1勝止まりで乗り鞍も3位タイの数字。勝率なども悪く献身的に小林氏が藤田騎手に騎乗機会を与えているように感じる。来週はこの小林オーナーの馬でフェブラリーSに参戦。勝ち負けできる力のある馬だけに恩返しをしたいところだ。

勝ち星トップはシルクレーシング。いろいろな馬に乗っての2勝2連対なので、優秀な数字ではないだろうか。2位の増田氏は夏にまとめて乗った馬で1勝したのみで、それ以来はあまり乗せてもらっておらず、アテになるデータではない。

藤田騎手の特徴は昨年乗せてもらった馬主の数。実に258馬主に及ぶ。昨年リーディングのルメール騎手が175馬主。レジェンド武豊騎手が170馬主。これらと比べると、馬主の観点からも「競馬界のアイドル」の名がふさわしい。

マイネルの主戦騎手・柴田大知の成績は?

次はマイネル軍団の主戦騎手・柴田大知騎手。

柴田大知騎手馬主別成績

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「マイネル」でおなじみの一口馬主、サラブレッドクラブ・ラフィアンの乗鞍が331とかなり多いが、馬券的には数字が悪い。2位のビッグレッドファームはラフィアンの母体となる牧場で、ここの数字も大してよくない。この2つに加えて、マイネル軍団の総帥岡田繁幸氏、弟の牧雄氏の乗鞍を合わせると、柴田大騎手の騎乗数の6割を超えている。

馬券で狙うなら、ネコパンチやネコタイショウの馬主でおなじみの桐谷茂氏との成績がいいが、昨年桐谷茂氏は亡くなられ、このデータは懐旧の念にかられるものになってしまった。

昔はたとえヘマをしてでも、1頭に同じ騎手を乗せる馬主がいた。ただ、今は至上主義なため、負けるとすぐに上位の騎手に乗り替わるパターンが増えたように思う。 苦楽を共にし、GⅠを制するといった感動のドラマが久々に見たいものである。