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前走レコードVのシークレットラン 京成杯の馬場傾向に適性はあるのか

分布図,ⒸSPAIA
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クラシックを占う重要なレース

クラシックを見据えた3歳馬によって行われる京成杯(GⅢ)。皐月賞と同じ中山・芝2000mの舞台で行われ、過去にはダービー馬エイシンフラッシュ、昨年の皐月賞3着馬ジェネラーレウーノが勝利していることからも、クラシック戦線を占う上で重要なレースだ。今週も、馬場傾向と勝ち馬の上がりタイムから分析している編集記者が京成杯について徹底分析する。

まず先週の馬場傾向を振り返ってみよう。芝コースでは10レースが行われ、土曜日のカーバンクルS(OP・芝1200m)では1.07.0と速い時計が出るなど、ペース次第では高速決着になる馬場状態だと言えるだろう。

また、勝ち馬の平均の上がり3Fのタイムは、34.8と先週よりも0.4秒速くなっていた。Cコースに変わったこと、晴天続きで乾燥した日が続いているため、時計と上がりがともに速くなっていることを頭に入れておきたい。

馬場傾向にぴったりなシークレットラン

これらの情報を踏まえた上で、今回データにぴったり当てはまる馬が存在した。それはシークレットランだ。

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ダンカーク産駒の同馬は、パワーとスピードを持ち合わせている。京成杯と同じ舞台で行われた前走の葉牡丹賞では後方から豪快に差し切り、1.59.6の2歳レコードで勝利した。そのことからも、今の速い馬場状態に対する適性はNo.1だろう。

さらに長くいい脚を使うタイプで、良馬場での平均上がりタイムも34.6とまたも高い適性が見られた。馬場状態と上がりタイムからは不安要素は見受けられないので、本命に推奨する。重賞制覇を果たし、勢いそのままにクラシックに挑んでもらいたい逸材だ。

対抗には同じく葉牡丹賞2着から挑むランフォザローゼス。前走は、直線で進路が狭くなる不利がありながら、シークレットランと1馬身差だった。良馬場時の上がり平均は34.4とわずかにシークレットランよりも速く、スムーズにレースを進められれば逆転まであるかもしれない。

ラストドラフトは推奨を見送り

その他、ダノンラスターとリーガルメインを推奨する。

ダノンラスターは、好メンバーがそろっていた東スポ杯2歳Sで5着となっており、このメンバーに入ると能力はトップクラス。初の中山コースとなるが、急坂はむしろプラスに働くと考える。

リーガルメインは未勝利を勝ち上がったばかりだが、過去2走の走破タイムと上がりから、このメンバーに入っても馬券圏内への食い込みがあるかもしれない。

ルメール騎手騎乗で人気を集めそうなラストドラフトは、デビュー戦の上がり33.1はインパクト大だが、エンジンのかかりが遅く東京向きだと判断して、今回は推奨を見送る。