2018年はGⅠ9勝の大活躍
また一人、大物外国人騎手が日本にやってきた。12月15日から欧州の超新星オイシン・マーフィー騎手が短期免許での騎乗を開始した。美浦の国枝栄氏が身元引受調教師。関東を拠点に騎乗するマーフィー騎手について紹介しよう。
1995年生まれのアイルランド出身のマーフィー騎手は、アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎などで下積みをした後、2013年にイギリスで騎手デビュー。41勝を挙げる活躍を見せると、翌2014年には重賞制覇も果たして見習い騎手チャンピオンにも輝いた。その後も着実に勝ち鞍を伸ばし、カタール・ファハド殿下が代表を務めるカタールレーシングの主戦に抜擢された。
Ⓒゲッティイメージズ
そして2017年にGⅠを制覇すると、迎えた2018年に大躍進を果たす。ドバイミーティングで行われたドバイターフではベンバトルに騎乗してGⅠを勝利。日本勢の前に立ちはだかった。
その後も、欧州年度代表馬に選出されたロアリングライオンとのコンビで、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、クイーンエリザベスⅡ世SとGⅠ4勝を挙げるなど、世界5か国でGⅠ9勝を挙げる大活躍をみせた。
「世界のGⅠレース・トップ100」を元にしたレースのポイントで順位が決定する、ワールドベストジョッキーランキングにおいて、マーフィー騎手は2位となった(1位はデットーリ騎手)。ムーア騎手、ボウマン騎手、ビュイック騎手など超一流騎手を抑えての2位だけに価値がある。