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ダノンファンタジーが1番人気に応えて勝利 阪神JF回顧

阪神ジュベナイルフィリーズ
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ⒸSPAIA

ダノンファンタジーが叩き合いを制す

12月9日に行われた阪神ジュベナイルフィリーズは、1番人気に推されたダノンファンタジーが2番人気のクロノジェネシスとの叩き合いを制して見事勝利した。ダノンファンタジーを管理する中内田氏は昨年の朝日杯フューチュリティステークスに続いてGⅠ2勝目。

そのレースを振り返っていこう。

ダノンファンタジーはパドックでチャカついていたので心配したが、しっかりスタートを決めた。無理せず後方に下げて、行きたがるのをなだめてのレースだった。逆にベルスールが暴走気味にハナに立って飛ばしたため、ハイペースになったのもダノンにはよかった。最後は叩き合いを制して女王の座を手にした。今後の課題は折り合いだろう。しっかり折り合えれば、もう少し前でも競馬ができ、脚質に幅が広がりそうだ。

負けた馬にも次走以降チャンスがありそう

2着馬、クロノジェネシスは大きく出遅れて最後方。最後はモタれてしまい、騎手が追いづらそうだった。今回も上がりはメンバー中最速で、決め手は相当なものがある。発馬をしっかり決めて、直線で真っすぐ走れればダノンファンタジーを逆転できる日が来るはず。

3着のビーチサンバは上位2頭より前の位置で競馬ができたし、最後もしぶとく足を伸ばした。切れ負けしたが、競馬が上手でセンスがある。こちらも力があるのを証明して見せた。

4着馬、シェーングランツは1、2着馬と同じような競馬をして完敗。力を付ける必要がありそう。

次走狙うなら、前には厳しい展開で6着に残ったメイショウショウブ。4ハロン通過が47.0と速いペースにも関わらず、勝負どころで積極果敢に逃げ馬を捕まえに行って粘っている。前走のデイリー杯2歳ステークスに続いて、今回も人気がなかった。こういう馬はどれだけ好走しても人気になりにくいだけに、次走以降も注意したい。

2歳女王の座はダノンファンタジーが手にしたが、負けた馬にもまだまだ逆転するチャンスはありそう。今から桜花賞が待ち遠しい。