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【動画あり】武豊、ルメールが参戦した香港・IJCレース回顧

香港ジョッキー,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

香港・IJC開催、キーン騎手が初戦を制する

12月5日、香港・ハッピーバレー競馬場で国際騎手招待インターナショナル・ジョッキー・チャンピオンシップが開催され、日本からは武豊騎手とクリストフ・ルメール騎手が参戦した。

騎手紹介の後、花火が打ち上げられるなど豪華な雰囲気の中、スタートした同イベントを振り返っていく。

第1戦は1000m戦で行われた。中団追走から力強いフォームで豪快に追い込んだアイルランド代表のコリン・キーン騎手が勝利し、12ポイントを獲得。3番手を追走したシルヴェスター・デソウサ騎手が2着で6ポイント、3着にティータン騎手が入って4ポイントを獲得した。

なお3コーナー手前から先頭に立って、4着に終わった武豊騎手は不注意騎乗により、香港ジョッキークラブから12月26日から30日までの騎乗停止処分を受けている。

デソウサ騎手が逃げ切り

第2戦から最終戦までは1650m戦で行われた。第1戦で2着となったデソウサ騎手が逃げ切って勝利。2着は道中5番手を追走していたハビエル・カステリャーノ騎手、初戦で勝利したキーン騎手が追い込んで3着に入線した。

第2戦を終えてトップは18ポイントのデソウサ騎手、2位に16ポイントのキーン騎手、3位に6ポイントのカステリャーノ騎手となった。

大激戦の第3戦

第3戦はゴール前で大激戦が繰り広げられた。ハナを奪ったカステリャーノ騎手が先頭で直線に向くも、途中で寄れるロス。そこに後続が一団となって追い込むという展開になった。勝利したのは地元香港代表のヴィンセント・ホー騎手、2着に逃げ粘ったカステリャーノ騎手、3着に内から追い込んだデソウサ騎手という決着となった。

このレースでも3着に入り、着実にポイントを積み重ねたデソウサ騎手が22ポイントで首位をキープ、2位は16ポイントのままでキーン騎手、このレースを勝利したホー騎手が3位となった。

最後もデソウサ騎手

最終第4戦は絶好調のデソウサ騎手が制するという結果となった。3番手追走から直線に向くと、内ラチ沿いに進路を取り、危なげないレースぶりを見せた。2着にはライアン・ムーア騎手、3着にマシュー・プーン騎手が食い込んだ。

名手ムーア騎手が最後に意地を見せたが、第3戦を終えた時点と総合順位は変わらず、2着、1着、3着、1着と全レースでポイントを獲得したデソウサ騎手が大差をつけて総合優勝を果たした。

日本代表として参戦した武豊騎手は4着、6着、7着、9着。ルメール騎手は8着、10着、6着、8着といずれもポイントを獲得することはできなかった。結果は残念だったが、今後も海外で活躍する姿を楽しみにしたい。