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強かったルヴァンスレーヴ 「チャンピオンズカップ」回顧

チャンピオンズカップ 回顧
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他馬を圧倒したルヴァンスレーヴ

12月2日に中京競馬場で「チャンピオンズカップ(GⅠ)」が行われた。結果は、3歳馬が久々に中央ダートのGⅠを勝利。それも早めに抜け出して、力でねじ伏せる強い内容だった。レースを振り返ってみよう。

まず驚いたのが、逃げると思われたサンライズソアが逃げられなかったこと。普通ならスピードの違いでハナに行けるが、坂から始まるスタートに戸惑ったのか、いつもの脚が見られず。結果的に3着だったので、無理にハナに行かなかったのは正解であろう。

ペースは最初の4ハロンが49.6。しまい4ハロンが48.2のスローペース。勝負どころで早めにサンライズソアが上がっていく形で一気に先行していた馬をのみ込むかと思ったが、それを許さなかったのがルヴァンスレーヴ。終始、内でじっとし、立ち回りのうまさを発揮した。さらに、追いだしてからの脚もすごく、並大抵の馬ではないと思うくらい強かった。

藤岡佑介騎手の見事な騎乗

厳しい展開になったのが、後ろからレースを進めた組。スローペースだったのもあるが、結果的に早めに外を上がって行ったのがアダとなり、雑な競馬になってしまった。

ただ、2着馬ウェスタールンドだけは違った。ほかが外から早めに動いたのに対し、内でじっと我慢。これが結果的に正解。他馬が外を回したので、内ががら空きになり、そこをうまく突いた。ロスなく立ち回り、この馬の末脚のよさを生かし切った。鞍上、藤岡佑騎手の見事な手綱さばきだった。

今後が楽しみなルヴァンスレーヴ

立ち回りのうまさ、抜け出す脚を見ると、ルヴァンスレーヴは並大抵の馬ではない。まだまだ伸び盛りの3歳馬。今後の成長が楽しみだ。個人的に、3月にドバイで行われるドバイワールドカップで世界の強豪を倒してほしいと願う。

あとは2着のウェスタールンド。今回は藤岡佑騎手の完璧な騎乗で2着に来た感がある。今後は多少のロスがあっても、結果が出せるかが注目である。

サンライズソアは早めに動いて勝ちに行った分の3着。力があるのを示した。後ろから行った組はロスの多い競馬で、今回は度外視してもいいレース。次走で人気が落ちるようだと、狙ってみてもおもしろい。