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アーモンドアイは歴代最強牝馬か  歴代3冠牝馬との比較

競馬
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ⒸSPAIA

アーモンドアイがジャパンカップに参戦

今年、牝馬3冠を達成したアーモンドアイがジャパンカップに参戦する。今までは同世代の牝馬を相手に戦ってきたが、今度は古馬の牡馬、それも一流どころを相手にどこまでやれるだろうか。

これまで牝馬3冠を達成した馬のその後の活躍から、アーモンドアイの今後の可能性について見ていきたい。

牝馬3冠のその後の成績は

まず、牝馬3冠とは、桜花賞、オークス、秋華賞(昔はエリザベス女王杯)という3歳(昔は4歳)牝馬限定のGⅠを全て勝った馬に与えられる称号である。

これまで達成したのは、メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、そして、今年達成したアーモンドアイの5頭のみ。1つGⅠを勝つだけでも大変なのに、3つとも勝つのは至難の業。加えて、牝馬は繊細で調整が難しいといわれるだけに、牝馬3冠は非常に価値が高い称号といえる。

だが、牝馬3冠を達成できたからといって、その翌年も次々にGⅠを勝てるかというと、そうとは限らない。メジロラモーヌは3冠達成した年の有馬記念で引退することが決まっており、翌年は走らなかったが、スティルインラブは3冠を達成した後は全く勝てず、苦しんだ。

アパパネも同様に思ったほど活躍できなかった。翌年に牝馬限定GⅠのヴィクトリアマイルを勝っただけで、牡馬相手には全く歯が立たなかった。

逆にすごかったのがジェンティルドンナ。3冠を達成した年にジャパンカップも制覇すると、その翌年にはドバイに遠征し、GⅠ制覇。秋には古馬3冠路線(天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念)に参戦し、2、4、1着と目覚ましい活躍を見せた。

アーモンドアイは歴代最強牝馬になれるか

アーモンドアイはすでに牝馬3冠を達成しており、現時点でも十分歴史的な名馬だが、私的に歴代最強牝馬なのでは?と期待しているところもある。3冠を取っていなくても、牝馬でダービーを勝ったウオッカ、アメリカのGⅠを勝ったシーザリオ、有馬記念を制覇したダイワスカーレットなど、歴代最強牝馬候補は数々いる。

しかし、アーモンドアイの3冠の勝ち方を見ていると、これらの名馬を越えていくのではないかと期待したくなる。桜花賞は展開を考えると届かないような位置から差し切り、オークスと秋華賞は最後まで全力を出さずの余裕勝ち。着差ではわかりにくいが、レースを見る限りは全て完勝だった。ブエナビスタの3冠レースより、こちらの方が中身は濃い。

今の3歳世代の牝馬のレベルが弱ければ、ここでアーモンドアイが惨敗する可能性もある。ただ、ここはあくまで通過点とし、世界に羽ばたくような馬になってほしいと、いち競馬ファンとして願いたい。