「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

歴戦の女王を決める戦い!ヴィクトリアマイルの楽しみ方

2017 7/12 14:39ユタロー
競馬
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Henner Damke/Shutterstock.com

4歳以上の牝馬が戦うレースとして知られているヴィクトリアマイルは、非常に盛り上がるレースの1つだ。 初心者でもある程度の情報を覚えておけば楽しめる。 今回は、ヴィクトリアマイルの歴史や楽しみ方を紹介する。

ヴィクトリアマイルの概要

ヴィクトリアマイルは、JRAが開催するGIレースの1つだ。ローマ神話に出てくる勝利の女神ヴィクトリアの名前が冠されている通り、牝馬をメインとしたレースだ。芝を敷き詰めたコースで、総距離は1600mと比較的短距離に設定されている。若い馬ではなく古馬が出場できるレースであり、秋に開催されるエリザベス女王杯と同様に注目の集まるレースとして知られている。
出走資格は、サラブレッド血統の古馬と呼ばれる4歳以上の牝馬に限られる。JRA所属馬、地方競馬所属馬、そして外国調教馬が出走できる。ただし、地方競馬所属馬については、阪神牝馬ステークスや福島牝馬ステークス、そして高松宮記念や大阪杯で2着以内を勝ち取った場合のみ優先出走権が与えられる。
ヴィクトリアマイルの賞金は次の通りだ。

  • 1着 9300万円
  • 2着 3700万円
  • 3着 2300万円
  • 4着 1400万円
  • 5着 930万円

ヴィクトリアマイルの歴史とは

ヴィクトリアマイルの歴史は比較的浅く、2006年に第1回が開催された。それまでは、牝馬で4歳以上の古馬が出走できるレースがエリザベス女王杯しかなかった。それ以外のレースでは牡馬に混ざって出場するしか方法はなく、苦戦が強いられていた。
というのも、牝馬というのは短距離が得意な馬が多く、牡馬と戦う中・長距離のレースでは不利になりやすいのだった。そのため、牝馬がより活躍できるようにヴィクトリアマイルが創設された。近年では、ヴィクトリアマイルのシーズンに合わせてコンディションを整え、出走やトレーニングを進めていく牝馬も増えてきているようだ。
ただ、ヴィクトリアマイルの創設には異議もあった。次世代のレベル向上のためにも、強い牝馬は早々に引退をして繁殖をすべきという意見も少なくなかったようだ。

ヴィクトリアマイル近年の動向

ヴィクトリアマイルで最も話題になったレースは、2011年のレースだ。2010年に牝馬三冠を獲得したアパネネと牝馬レースの中でも実績のある古馬ブエナビスタの激闘が繰り広げられた。わずかクビの差でアパネネが勝利したが、歴史に残るレースと評されている。
2015年、2016年はストレイトガールが連覇している。また、コースレコードである1分31秒5もストレイトガールの記録となっている。

まとめ

4歳以上の女王を決めるヴィクトリアマイルについて紹介した。 牝馬が得意とする1600mの短距離決戦だので、最高のパフォーマンスを発揮したレースを観戦することができる。 熱気が伝わる東京競馬場で一度観戦してみて欲しい。