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戸崎圭太騎手が62勝で首位キープ 期間内14勝のルメール騎手は3位へ急浮上【6月終了時の騎手リーディング】

2025 7/3 12:00三木俊幸
2025年6月終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

賞金ランキングは川田騎手が首位浮上

7月に入り、2025年も後半戦に突入。JRAの騎手リーディングは戸崎圭太騎手が62勝をあげ、トップの座を守って上半期を終えた。


2025年6月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


6月7日から29日までの開催8日間を対象とした集計では「1→0→1→0→1→0→2→1」で計6勝の上積みにとどまったものの、6月14日の函館スプリントSではカピリナとのコンビで接戦をモノにして今年の重賞5勝目をマーク。

また、先週末から始まった夏の福島開催ですでに3勝を記録しており、5年連続の開催リーディングに向けても好スタートを切っている。

続いて、61勝で2位につけるのは坂井瑠星騎手。前回集計時は3位で、トップの戸崎騎手とは8勝差があったが、「1→0→4→1→2→2→1→2」と13勝を上積みして1勝差にまで迫ってきた。

期間内の勝率が21.0%、単勝回収率は106%を記録。重賞でも米子Sから名称変更するとともに今年から重賞に格上げされたしらさぎSをキープカルムとのコンビで優勝するなど好調だった。

3位にはC.ルメール騎手がランクイン。6月1日終了時点では45勝でリーディング6位だったが、「3→3→0→2→4→0→0→2」で期間内最多となる14勝を記録。勝率28.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%というルメール騎手らしい成績で一気に順位を押し上げた。

6月28、29日には10年ぶりとなる夏の福島開催参戦でファンの注目を集めたが、この後は3週間の夏休みに入る。リフレッシュした後は今年も新潟を主戦場にするとのことで、どのような騎乗をするのか楽しみにしたい。

前回5位だった松山弘平騎手は4位にランクアップ。「1→0→2→2→1→2→1→2」とコンスタントに11勝を加算し、年間勝利数は56勝としている。

なかでも調教師リーディングでトップを走る杉山晴紀厩舎の牝馬に騎乗したケースでは【2-0-1-0】勝率66.7%、複勝率100.0%で単回収率236%、複回収率160%と相性抜群。同条件は年間でも【3-1-2-4】勝率30.0%、複勝率60.0%で単回収率149%、複回収率128%となっており、この先も注目しておきたい。

5位の川田将雅騎手は前回集計時の8位から一気に浮上した。「3→2→0→0→0→1→3→2」と固め打ちも多く、計11勝を上積み。期間内勝率24.4%、複勝率51.1%を記録して年間勝利数は54勝となっている。

また、この期間にはジャンタルマンタルとのコンビで安田記念を制しており、年間の獲得賞金1,413,350,000円で賞金ランキングトップに浮上した。

なお、今回はトップ5圏外となった騎手も、6位の丹内祐次騎手や7位横山武史騎手、8位岩田望来騎手(夏はイギリスに遠征予定)の3人が川田騎手を1勝差で追う53勝をマーク。7月も熾烈な争いが繰り広げられそうだ。


函館リーディング快走中の武豊

上記の騎手以外では、リーディング11位ながら期間内に11勝かつ勝率23.4%、複勝率48.9%で単回収率も140%を記録するとともに、賞金ランキングでは第5位にあたる1,221,805,000円を獲得している武豊騎手を取り上げたい。

メイショウタバルとのコンビで挑んだ宝塚記念では絶妙のラップを刻んで逃げ切り勝ち。石橋守調教師、松本好雄オーナーとともに、3者の縁が引き寄せた勝利で自身が持つ宝塚記念最多勝利記録を更新する5勝目を手にした。

宝塚記念の勝利後は函館を主戦場に4日間で計8勝を記録するなど絶好調。今夏の函館では【9-4-3-15】勝率29.0%、複勝率51.6%で単回収率150%、複回収率100%の大暴れ。開催リーディングをひた走る。函館開催は残り3週、このままトップで駆け抜けるのか目が離せない。


武豊騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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