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戸崎圭太騎手が首位キープ 岩田望来騎手は17勝の固め打ちで4位躍進【6月1日終了時の騎手リーディング】

2025 6/5 12:00三木俊幸
2025年6月1日終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

岩田望来騎手は期間内勝率29.8%

ダービーが終わり、今週末から2歳新馬戦も始まるが、騎手リーディングの争いは年末まで毎週末続いていく。6月1日終了時点でも戸崎圭太騎手が首位の座を守った。

2025年6月1日終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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戸崎騎手はこれまで56勝を挙げ、5月3日からの集計期間10日間でも2→2→1→2→1→2→1→0→1→0と12勝を加算した。期間内に重賞での勝利はなかったが、賞金ランキングにおいても1,151,970,000円を獲得してトップとなっている。

丹内祐次騎手は期間内7勝の上積みに止まったが、主戦場とした新潟競馬では1番人気馬とのコンビで【5-1-2-5】勝率38.5%、複勝率61.5%の好成績。年間では48勝としており、4月終了時に引き続き2位をキープした。

坂井瑠星騎手は1→0→2→1→2→0→1→0→0→1と大勝ちこそなかったが8勝を記録して、年間では丹内騎手と同じ48勝。2着数の差で3位という成績だった。JRAでの重賞勝利はここまで1勝だが、ダービーではコンビを組んで共同通信杯を制したマスカレードボールで2着と好走している。

4位には岩田望来騎手が躍進。4月終了時点では29勝で9位という成績だったが、2→2→1→1→1→5→1→2→2→0と本期間内で一気に17勝を加算して46勝。勝率29.8%、連対率35.1%、複勝率42.1%、単回収率312%、複回収率114%という好成績を残し、葵Sでは15番人気アブキールベイを勝利に導く活躍も光った。

ちなみに、同騎手は8月に英国で行われる騎手対抗レース『シャーガーC』に初選出。同じく選ばれた坂井騎手とともに活躍が期待される。

5位は松山弘平騎手。日別の成績は1→0→1→1→2→0→3→1→0→0、期間内に9勝を加算して年間勝利数を45としている。NHKマイルCでは9番人気だったパンジャタワーを勝利に導き、2021年チャンピオンズC以来となるGⅠ勝利を記録。さらに平安Sでもアウトレンジを勝利に導くなど、重賞での活躍が目立った。賞金ランキングでも1,099,885,000円で3位。4月終了時よりひとつ順位を押し上げた。

パンジャタワーとのコンビでNHKマイルCを制した松山弘平騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

C.ルメール騎手はトップ5圏内が視界に

勝利数ではトップ5圏外だったものの、C.ルメール騎手はケンタッキーダービーに騎乗するためにアメリカに遠征した1週目を除くと、2→1→2→4→2→1→1→2と騎乗した8日間全てで勝利。期間内15勝を積み重ね、松山騎手に並ぶ45勝の6位まで浮上してきた。

アスコリピチェーノとのコンビでは、ゴール前大混戦となったヴィクトリアマイルを優勝。賞金ランキングでも1,141,963,000円で2位に入っている。海外遠征や体調を考慮しつつの騎乗が続くなかでも、気がつけば上位争いに加わるところまでくるあたり、さすが昨年のリーディング騎手だ。

C.ルメール騎手,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)



月間最多の19勝、勝率29.7%、連対率54.7%、複勝率62.5%と好成績を残すのは短期免許で来日中のD.レーン騎手。短期免許初週となった4日の天皇賞(春)ではヘデントールとコンビを組んで見事に優勝、24日の東京競馬では1日6勝も記録した。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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