母系にもダービー馬がズラリ
6月1日に東京競馬場で行われる第92回東京優駿(日本ダービー)。同舞台のオークスと同様、スピードよりもスタミナが求められるタフな条件となっている。
血統からみる傾向としては、近年では父・母系ともスタミナに寄せたパターンに加え、母系を中距離志向の北米血統で固めた馬の活躍が目立つ。
そこで注目したいのが、きさらぎ賞の勝ち馬で前走は皐月賞で5着だったサトノシャイニングだ。
サトノシャイニングの父は2013年の日本ダービー馬キズナ。フランスのタフな条件で行われたニエル賞を勝ち、凱旋門賞でも4着。スタミナと底力を兼ね備えた種牡馬といえるだろう。母スウィーティーガールはアルゼンチンGⅠの勝ち馬で、いわゆる母系を米血で固めたパターンになる。
母の父Star Dabblerは2006年のインディアナダービー勝ち馬で、祖母の父Deputy Commanderは1997年に“真夏のダービー”と呼ばれるトラヴァーズSとスーパーダービーを連勝。さらに3代母の父Relaunchもデルマーダービーを制しており、まさに“ダービー血統”。「ダービー馬はダービー馬から」の格言通りの活躍に期待が膨らむ。
最後にもう1頭、同じキズナ産駒のエリキングも楽しみな存在だ。スタミナと底力に優れるタイプで、ダービーだけでなく菊花賞まで追いかけたい。
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