単勝20倍以上の穴馬がこの10年で9頭も馬券内に
今週末は東京競馬場で3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップが行われます。
近年はすっかり“荒れるGⅠ”としてお馴染みの一戦。昨年も1着ジャンタルマンタル(2番人気)、2着アスコリピチェーノ(1番人気)で久々の平穏決着かと思いきや、3着には10番人気・単勝28.5倍のロジリオンが飛び込み、馬券を取り逃したという方も少なくなかったのではないでしょうか。
実は直近10年だけでも単勝オッズ20倍以上の穴馬が【2-2-5-96】と計9頭も馬券内に激走。2022年には18頭立ての18番人気、単勝オッズは229.1倍だったカワキタレブリーが3着に食い込み、3連単153万2370円という大波乱を演出しました。
もはや何でもあり、普通に予想をしても当てられないからとサイン馬券や誕生日馬券、もっと振り切って名前が好き、パドックで目が合ったなどなど、腹を括ったアプローチをしてみるのもひとつの手かもしれません。
「枠」と「脚質」に顕著な傾向

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)
とはいえ、どこかにヒントは転がっていないものか……。今回は上述した直近10年・単勝オッズ20倍以上【2-2-5-96】のデータを基に、激走馬の条件を探ってみます。
まず注目したいのが「枠番」。もともと過去10年の枠番別成績を見ても1~4枠【2-4-4-70】(複勝率12.5%)に対して5~8枠【8-6-6-79】(複勝率20.2%)と外枠優勢の傾向が強いレースではありますが、単勝オッズ20倍以上の穴馬に関しては1~4枠【0-0-1-37】(複勝率2.6%)、5~8枠【2-2-4-59】(複勝率11.9%)と外有利が顕著。内の穴馬は消し、外の穴馬は手広く押さえるという戦略がベターと言えそうです。
また、脚質では逃げ・先行【1-0-0-30】(複勝率3.2%)に対し、差し・追込が【1-2-5-66】(複勝率10.8%)と後方待機勢が躍動。前走時の脚質データで見ても4角10番手以下だったという馬は【0-1-3-26】複勝率13.3%で複勝回収率106%と優秀な成績となっています。
今年の登録馬で前走の4角位置が10番手以下だったのはチェルビアット、マイネルチケット、マジックサンズ、マピュースの4頭。この中で外枠を引き、単勝オッズ20倍以上の低評価となっている馬がいたら押さえておいて損はないかもしれません。
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