「息を合わせることだけに集中」
春のダートマイル王決定戦・かしわ記念(JpnI・船橋ダ1600m)が5日、出走馬10頭によって争われ、川須栄彦騎手騎乗の2番人気シャマルが勝利。同レース連覇を達成した。
かきつばた記念を使って黒船賞を勝利、その後かしわ記念へという臨戦は昨年と同じ。同型ウィリアムバローズとの先行争いにも注目が集まっていたが、川須騎手は「あまり他馬のことは気にせずに、とにかくシャマルと息を合わせることだけに集中していました」と2番手からのレースを選択した。
12.8-12.5-12.4-12.6とペースは落ち着き、800m通過は50秒3。勝負所でペースが上がり、前2頭がほぼ並ぶ形で直線に向いたが、前半で楽をしていた分ウィリアムバローズもしぶとく粘る。
それでも「負けてたまるかという気持ちでした」という川須騎手の強い気持ちとアクションに応えたシャマルは残り50mで前を捉え、先頭でゴール板を駆け抜けた。勝ちタイムは1:39.2だった。
2年前には競走中止や除外が続いて順調さを欠いた時期もあったが、川須騎手とのコンビが復活した昨年からは再び軌道に乗り、7歳を迎えてもまだまだ充実している。
レース後、引き上げてきた際には場内から川須コールも沸き起こるなどファンも多い。次走はさきたま杯(6月25日/JpnⅠ・浦和ダ1400m)に向かいたいとのことで、3つ目のGⅠ級タイトル獲得が期待される。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)