AI競馬
「前走2着敗戦」はむしろ好材料
11日に東京競馬場を舞台に争われるNHKマイルC（GⅠ・芝1600m）。波乱決着も多いことで知られる難解な3歳マイル王決定戦だが、AI予想エンジンKAIBAはどの馬を本命に推奨したのだろうか。
AI本命馬：アドマイヤズーム
●短評
栗東・友道康夫厩舎が管理するモーリス産駒の3歳牡馬。キャリア4戦すべて1600mの距離を走り、新馬戦こそ4着敗戦も未勝利勝ちからの連勝で朝日杯フューチュリティSを制覇。2歳マイル王へと登り詰めた。
今年の始動戦に選んだ前走・ニュージーランドトロフィー（以下、NZT）では2着に敗れたものの、差し馬に有利な展開を先行して早め先頭に立つ横綱相撲で勝ち馬とはタイム差なし。決して悲観する内容ではなく、叩いた今回はさらなる前進に期待がかかる。
●データ
過去10年の前走レース別成績を見ると、NZT組は【2-2-2-38】勝率4.5%、複勝率13.6%と特筆すべき成績ではないが、このうち1着馬が【0-0-0-9】に対して2着馬は【1-2-0-4】勝率14.3%、複勝率42.9%と明暗くっきり。回収率も単勝182%、複勝145%と敗れたことで妙味もあり、NZTの2着敗戦はむしろ好材料だ。
さらに前走がNZTで1番人気に推されていた馬は【1-1-0-3】勝率20.0%、複勝率40.0%と高い安定感を誇り、さらに2着に敗れていると【1-1-0-2】勝率25.0%、複勝率50.0%で単回320%、複回157%と狙い目。アドマイヤズームにとっては頼もしいデータとなる。
加えて、過去10年のこのレースで【2-0-1-4】勝率28.6%、複勝率42.9%の好成績を誇る川田将雅騎手騎乗も心強い限り。2つ目のGⅠタイトル獲得へ視界良好だ。
AI予想エンジンKAIBA
◎アドマイヤズーム
◯ランスオブカオス
▲イミグラントソング
△アルテヴェローチェ
×サトノカルナバル
《KAIBAとは？》
独自に開発した競馬予想AIエンジンである。過去数十年分のレース結果、競走馬、騎手、調教師、コース情報やタイム、天気や馬場状態など、ありとあらゆるレースに関する膨大な情報をAIが自動で学習し、予想を行う。これらの予想を元に、回収率を重視した買い目、的中率を重視した買い目を推奨する。
《関連記事》
・【NHKマイルC】過去10年のレースデータ
・【NHKマイルC】アドマイヤズーム、ランスオブカオスは消し ハイブリッド式消去法
・【NHKマイルC】Deputy Minister内包馬は複回収率200%超 皐月賞組マジックサンズに好材料