父サンデーサイレンス系の天下
今週末は京都競馬場で伝統のGⅠ天皇賞(春)が開催されます。今年は昨年の覇者テーオーロイヤルこそ不在ですが、23年の勝ち馬ジャスティンパレスや24年2着のブローザホーンをはじめ、4歳のヘデントール、サンライズアース、青森県産馬ハヤテノフクノスケ、日経賞勝ち馬マイネルエンペラーなど様々な馬が出走予定となっています。
経歴はもちろん、父もサンデーサイレンス系(父の父方の祖先にサンデーサイレンスが混じっている種牡馬)ならディープインパクト、ウインバリアシオン、ゴールドシップなど、非サンデー系ならエピファネイア、ルーラーシップ、レイデオロなど様々。ただ、京都開催の当レースには父の系統に明確な傾向があります。
2000年以降のデータを見ると、父がサンデー系【14-12-16-153】勝率7.2%、連対率13.3%、複勝率21.5%で、非サンデー系【9-11-7-152】勝率5.0%、連対率11.2%、複勝率15.1%と父サンデー系が優勢。さらに、直近の過去10回では、父サンデー系が2014~23年まで馬券圏内を独占するなど非サンデー系を圧倒しています。
<血統データ(過去10回、京都開催のみ)>
父がサンデーサイレンス系
【9-9-9-87】勝率7.9%、連対率15.8%、複勝率23.7%
父が非サンデーサイレンス系
【1-1-1-49】勝率1.9%、連対率3.8%、複勝率5.8%
24年こそ非サンデー系のテーオーロイヤル(父リオンディーズ)、ブローザホーン(父エピファネイア)でワンツーでしたが、どちらも母父がサンデー系。テーオーロイヤル、ブローザホーンも上がりが速いタイプです。
おそらく後半まで消耗を抑えて、直線に入る前の「淀の坂」から脚を伸ばす展開になりやすいため、このような傾向が生まれるのではないでしょうか。上がりの速さに定評のあるサンデー系にはうってつけというわけです。