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【天皇賞(春)】京都開催の14~23年で馬券圏内独占 血統傾向から見える好走馬候補は?

2025 5/2 17:00SPAIA編集部
2025年天皇賞(春)父サンデーサイレンス系強すぎ,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)
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ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

父サンデーサイレンス系の天下

今週末は京都競馬場で伝統のGⅠ天皇賞(春)が開催されます。今年は昨年の覇者テーオーロイヤルこそ不在ですが、23年の勝ち馬ジャスティンパレスや24年2着のブローザホーンをはじめ、4歳のヘデントール、サンライズアース、青森県産馬ハヤテノフクノスケ、日経賞勝ち馬マイネルエンペラーなど様々な馬が出走予定となっています。

経歴はもちろん、父もサンデーサイレンス系(父の父方の祖先にサンデーサイレンスが混じっている種牡馬)ならディープインパクト、ウインバリアシオン、ゴールドシップなど、非サンデー系ならエピファネイア、ルーラーシップ、レイデオロなど様々。ただ、京都開催の当レースには父の系統に明確な傾向があります。

2000年以降のデータを見ると、父がサンデー系【14-12-16-153】勝率7.2%、連対率13.3%、複勝率21.5%で、非サンデー系【9-11-7-152】勝率5.0%、連対率11.2%、複勝率15.1%と父サンデー系が優勢。さらに、直近の過去10回では、父サンデー系が2014~23年まで馬券圏内を独占するなど非サンデー系を圧倒しています。

<血統データ(過去10回、京都開催のみ)>
父がサンデーサイレンス系
【9-9-9-87】勝率7.9%、連対率15.8%、複勝率23.7%
父が非サンデーサイレンス系
【1-1-1-49】勝率1.9%、連対率3.8%、複勝率5.8%

24年こそ非サンデー系のテーオーロイヤル(父リオンディーズ)、ブローザホーン(父エピファネイア)でワンツーでしたが、どちらも母父がサンデー系。テーオーロイヤル、ブローザホーンも上がりが速いタイプです。

おそらく後半まで消耗を抑えて、直線に入る前の「淀の坂」から脚を伸ばす展開になりやすいため、このような傾向が生まれるのではないでしょうか。上がりの速さに定評のあるサンデー系にはうってつけというわけです。

上がり自慢に注目

2025年天皇賞(春)、サンデーサイレンス,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)


今年の出走馬は父サンデー系が8頭、非サンデー系が7頭と真っ二つ。ただし、人気を集めそうなヘデントール、サンライズアースの2頭が非サンデー系という点は気になります。予想としては、サンデー系を中心にしたいところでしょう。

まず勝ち馬候補はサンデー系、なかでも上がりの速さを武器にしているタイプがよさそうです。その筆頭に挙がるのはディープインパクト産駒ジャスティンパレス。ディープインパクト産駒が京都芝外回りで強いことは、先週日曜日の京都10Rで12番人気ホウオウラスカーズが勝ったことで改めて証明されました。

ジャスティンパレス自身は23年に当レースを制してから白星が遠いですが、いずれも適距離でなかったのが敗因。超長距離なら持ち味を生かせるはずです。

ディープインパクト産駒シュヴァリエローズは位置も取れるタイプで楽しみな存在。マイネルエンペラーやショウナンラプンタも2、3着候補に入ってきます。

昨年から潮目が変わりつつある非サンデー系は上がりが速いタイプだけをピックアップ。人気どころになりますが、キャリア8戦中4戦で上がり最速、自身の上がりも33秒台のヘデントールはよさそう。あとはブローザホーンも馬場が渋ればチャンスがあります。

同じタイプならビザンチンドリームですが、父も母父もサンデー系でないのは気になるところ。ほかの非サンデー系と同じく割引と考えていいかもしれません。

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