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【競馬を彩る名実況】競馬の一つの楽しみ方、実況を知るべし!

2016 12/9 12:03
競馬
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出典 Stefan Holm/Shutterstock.com

競馬実況に興味を持ち始めた方へ。 「名実況」と言われるもの、もっと知りたいと思いませんか? 今回は競馬初心者でも楽しめる名実況をご紹介します。

【伝説の追い込み】ブロードアピールが飛んできた

その名実況が生まれたのは、2000年の根岸ステークス。根岸ステークスはダートのG3レース。実況をしているのはフジテレビの青嶋アナ。スタートでは特に出遅れなく、順調にレースは進んでいきます。伝説となったのは4コーナーを過ぎてからの直線コース。ここから青嶋アナの神実況が生まれます。
根岸ステークスはダートの1200M。誰もが前方にいる馬しか見ていない状況でそれが起こりました。残り200Mあたりから「外から飛んできたブロードアピール」という青嶋アナの声が聞こえたのです。誰も注目していなかった、ブロードアピールが一気に大外から飛んでき、上り34秒という信じられないタイムで1着でゴールしたんです。
場内からはどよめきがおき、しばしの静寂が流れました。この実況は神実況と言われ、今でも青嶋アナといえばこれというような強いインパクトを残したレースでした。

【衝撃の逃げ】クイーンスプマンテ

それは2009年のエリザベス女王杯で起こりました。エリザベス女王杯は毎年秋に行われる最強牝馬を決めるG1です。この日の注目は当時牝馬最強だったブエナビスタ。もちろん圧倒的な人気も集め、オッズもかなり低くなっていました。
そんな誰もがブエナビスタに注目していたレースで一気に注目を集めたのはクィーンスプマンテ。いつものようにファンファーレが鳴り、注目のスタート。ゲートが開いて、特に出遅れ場などは無くブエナビスタも後方に位置取ります。誰もが安堵したのも一瞬。クィーンスプマンテとテイエムプリキュアが大逃げに出たのです。
その差はどんどん開いていき、20馬身以上のリードを保ったまま直線へ行きます。誰もが唖然とし、場内からは罵声も飛び交います。しかし、ブエナビスタが伸びてきたのは残り200M前後でのこと。もう時すでに遅し。なんと、クィーンスプマンテが逃げ切りました。
この日、クィーンスプマンテは18頭中11番人気。この実況をしていた馬場アナはこのレースをこうまとめました。これが競馬の恐ろしさと。この実況は、衝撃的なレースと共に競馬ファンの脳内に記憶され続けています。

【大雪で何も見えない】バイオレットステークス

競馬の名実況と言えばこれも欠かせません。その実況が生まれたのが1996年のバイオレットステークス。ダートに変わってからの初めてのレース。
しかし、その日の京都は大雪でカメラに何も映らないという事態が起こります。もちろん実況アナにも何も見えておらず、「タイムが動いているのでどうやらスタートしたようです」という実況からスタートしました。その後も何も見えず、ようやく残り200M というところで馬の影が見えてきました。
影が見えてきたといっても、ほとんど見えないのですが、実況アナは瞬時に馬番号と馬名を読み上げ見事に実況としての役目を果たしました。このレースは重賞では無いためマイナーですが、競馬ファンには記憶に残るレースとなりました。

まとめ

競馬というのはさまざまな楽しみがあり、それぞれが最高に楽しいです。競馬初心者の方はまずは、実況から入ってみるというのもあります。何にせよ、競馬の楽しさはまだまだ底知れません。