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【AI予想回顧】セントウルSは◎▲で馬単的中 中山開幕週の紫苑S、京成杯AHの結果は?

2021 9/13 17:00SPAIA編集部
2021年紫苑Sを制したファインルージュ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

桜花賞3着の実力を見せる

秋競馬の開幕週となった先週末は土曜日に中山競馬場で紫苑S(GⅢ・芝2000m)、日曜日には京成杯AH(GⅢ・芝1600m)、そして中京競馬場ではセントウルS(GⅡ・芝1200m)と3つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返る。

GⅢに格上げされて以降は、秋華賞本番への直結度が大きくなっている紫苑S。AIの本命は中山芝2000mを滅法得意としているルメール騎手が騎乗するエクランドール。フィエールマンの全妹ということでも注目を集めていた。

まずまずのスタートを切ったエクランドールだったが、その後は流れに乗れず後方2番手を追走。隊列は縦長となり、4角では外を回す形で追い上げを図ったが、先頭との差は縮まらずそのまま17着でゴールした。キャリア3戦目で挑んだ重賞挑戦だったが、まだまだ壁は高かった。

勝利したのは道中6番手を追走、直線に向いた時点では前に並びかけようかという位置までポジションを押し上げていたファインルージュ。さすが桜花賞3着馬と思わせる脚色で、2着スルーセブンシーズに1馬身3/4差をつけての快勝だった。3着ミスフィガロまでの3頭が秋華賞への優先出走権を獲得した。

1番人気馬の連勝は6に伸びる

日曜日に中京競馬場で行われたセントウルSでAIが本命に推奨したのはレシステンシア。過去10年で1番人気馬の複勝率100%という成績に加え、近5年は1番人気馬が5連勝中というデータも後押しとなった。

単勝1.9倍に支持され、好スタートを切ったレシステンシアだったが、内からシャンデリアムーンが譲らずハナを主張したため2番手からレースを進める。前半600mの通過が32.9とハイペースだったが、手応え十分のまま直線へと向いた。

馬なりで坂を駆け上がったところで先頭に並びかけ、鞍上のルメール騎手もゴーサインを出す。外からピクシーナイトもジワジワと差を詰め、ゴール前は大接戦。それでもわずかにクビ差粘り切っての勝利。見事に今年も1番人気馬が期待に応えた。

2着のピクシーナイトはあと一歩届いていれば、サマースプリントシリーズ逆転優勝だったが悔しい結果に。それでも次走以降に向けて楽しみが広がるレースぶりだった。

予想結果は◎▲で馬単890円が的中となったものの、3着クリノガウディーは無印評価で3連単的中とはいかなかった。

グレナディアガーズは大外から伸びるも3着

2021年京成杯AHを制したグレナディアガーズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


サマーマイルシリーズの最終戦として行われた京成杯AHの本命は3歳馬グレナディアガーズ。開幕週の馬場は先行馬に味方するという点に加え、3歳トップマイラーという素質にも期待しての推奨だった。

コントラチェック、スマイルカナ、マイスタイルと先行争いが激しくなったこともあってか、グレナディアガーズは中団9番手のインコースを追走する形に。騎乗していた川田騎手は徐々に外へと持ち出し直線へ。残り200mでもまだ前との差はあったものの、大外からジリジリと伸びて何とか3着まで持ってきたというレースぶりだった。

2021年京成杯AH3着のカテドラル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


勝利したのは、グレナディアガーズとほぼ同じポジションにいた7番人気のカテドラル。外を選択した川田騎手に対し、カテドラルの鞍上戸崎圭太騎手はロスなく内を回ることを選択。直線の坂下で前が開けると、ゴール前で逃げ粘るコントラチェックをクビ差交わした。今年に入り重賞では2着3回と惜しい競馬が続いていたが、ついに重賞タイトルを掴んだ。

3着コントラチェックは、開幕週で逃げ有利の馬場を味方につけて道中11秒台前半のラップを刻んでいった。しかし坂を登り切ったところで苦しくなり失速。それでも久々のマイル戦、やはり逃げればしぶといというところを見せつけた。

予想はカテドラルが4番手評価、本命グレナディアガーズが好走したところまでは良かったが、残念ながら12番人気のコントラチェックは無印で万馬券を取り逃がしてしまった。



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