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【チャンピオンズC】「前走地方」「セン馬」に好データ 兄に続け!狙うは穴馬アナザートゥルース

2020 12/3 06:00門田光生
チャンピオンズCの前走別成績インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

基本は前有利な条件

三強が形成されるレースは何かしら1頭が崩れるものなのだが、ジャパンカップはその三強が上位独占。ハイペースで逃げたキセキのお陰で紛れが起こりづらい流れになったとはいえ、3頭とも見事である。

今年も残りわずか。月が変わってツキが変わるかどうか。勝負の12月である。師走のGI第一弾は12月6日(日)に中京競馬場で行われる第21回チャンピオンズC。前身は2000年に創設されたジャパンカップダートで、ジャパンカップと同様に国際招待競走として行われていた。

その後は阪神競馬場に場所を移し、2014年から現在の条件で行われている。以降、差し馬が上位独占した2015年を筆頭に、2016年サウンドトゥルー(1着)、2017年ゴールドドリーム(1着)、そして2018年ウェスタールンド(2着)と、中京が舞台でも展開次第で差し、追い込み馬にも十分チャンスがあるといえる。

ただ、中京ダートといえば圧倒的に前有利の印象があるのも確か。まずはそのあたりをデータで整理していこう。

中京ダート1800mの脚質(全クラス)ⒸSPAIA
中京ダート1800mの脚質(3勝クラス以上)ⒸSPAIA

中京競馬場がリニューアルされた2012年以降、ダート1800mで行われた全レースを脚質別に調べてみた。

最も成績がよかったのは逃げ馬。勝率22.1%、連対率に至っては35%を超えている。続いて先行馬、差し馬、追い込み馬の順番。きれいに前有利の傾向が出た。とはいえ、このダート1800mは下級条件が圧倒的に多く、前有利のデータが出て当たり前の可能性がある。

そこで、今度は3勝クラス以上に絞ってデータを抽出してみた。しかし結果は同じ。逃げ馬は勝率22.2%でほぼ同じ、連対率はさらに上がって40%近くもある。これは優秀な数字だ。2位は先行馬で、差し、追い込み脚質は苦戦の傾向。基本は前有利の条件と考えて間違いないだろう。

セン馬に注目

チャンピオンC出走馬の年齢ⒸSPAIA

上記で書いたように中京競馬場で行われるようになったのは2014年からだが、阪神開催だったジャパンカップダート時代も時期は同じ。影響を受ける一部のデータを除けば問題なさそうで、今回も2010年からの過去10年のデータを参考にとする。

一般的に芝に比べてダートの方が足元に優しいといわれ、高齢馬が長く活躍できるイメージがある。一時期の高知競馬がそれで有名になったし、名古屋競馬に所属しているヒカルアヤノヒメは、何と16歳牝馬(!)にして現役バリバリである。

まあこれは極端な例としても、芝のGIだと3、4歳が優勢のデータが出ることが多いのだが、このレースは5歳馬が7連対、次いで6歳馬が6連対。芝のGIよりも好走馬の世代が上がっている。

連対率はこの2世代が優勢だが、最も勝率が高いのは3歳馬。3歳馬がここに出走するためには、コツコツと賞金を積み上げてきた古馬勢を超える必要がある(または優先出走権を取る)わけで、その課題をクリアしてきた馬は真に強いということだろう。

チャンピオンズC出走馬の性別ⒸSPAIA
チャンピオンズC出走馬の所属別ⒸSPAIA

ダートのレースは芝よりパワーが必要。それが理由なのか、牝馬で連対したのは2015年の1着馬サンビスタだけ。ただ、今回牝馬は登録すらしていないので、取り上げたいのはセン馬。このレースにはのべ10頭のセン馬(日本馬は3頭で8回出走、残る2回は外国馬)が出走して、2016年サウンドトゥルー(1着)、2018年ウェスタールンド(2着)が連対を果たしている。

日本のセン馬は3頭が出走して2連対だから高確率といっていい。今年はアナザートゥルースが該当するが、この馬はサウンドトゥルーの弟。セン馬兄弟が同一GⅠ制覇の快挙を成し遂げることができるかにも注目だ。

所属別では栗東所属馬が17連対。数では圧倒しているが、勝率、連対率で見ると大きな差はない。

チャンピオンズC出走馬の前走クラスⒸSPAIA
チャンピオンズC出走馬の前走ⒸSPAIA

交流重賞が整備され、地方にJRA所属の一流馬が遠征するのは当たり前の時代。現役最強のダート馬クリソベリルがJRAで走ったのは昨年2回、そして今年はJRA初登場である。今回の出走馬も、前走がJRA、地方の各競馬と様々。

主なステップレースは、JRAだと武蔵野S、みやこS。地方競馬だとJBCクラシックとレディスクラシック、マイルチャンピオンシップ南部杯、そして昨年の覇者クリソベリルが走った日本テレビ盃。この6つのレースから全20頭の連対馬が出ている。

前走JRA、前走地方で比べると、勝率、連対率とも地方競馬を使った組が優勢。レース別で目立ったところを挙げると、南部杯組が7頭中3頭が連対と少数精鋭。さらにこのレースから3年連続で連対馬が出ており、旬な前哨戦といえる。

また、日本テレビ盃は1戦1勝とサンプルは少ないが、今年も結果を出すようだと、有力なステップレースとして確立されるかもしれない。

チャンピオンズC出走馬の前走着順ⒸSPAIA
チャンピオンズC出走馬の前走人気ⒸSPAIA

最後に、前走で掲示板に載った馬、また前走で5番人気以内に支持されていた馬はそれぞれ19連対。例外が1頭ずつしかいない。この条件はほぼ必須といえる。

狙い目十分! アナザートゥルース

チャンピオンズCを勝つにあたって外せない条件は「前走5着以内」「前走5番人気以内」。あと、今回はセン馬が出走しているので注目してみたい。前走は地方を使った組を上に見立てて、南部杯と日本テレビ盃組がいれば加点していいだろう。

「前走5着以内」「前走5番人気以内」を満たし、前走で地方競馬を使っているのはアナザートゥルース、クリソベリル、そしてチュウワウィザードの3頭だけ。中でもアナザートゥルースは昨年の勝ち馬クリソベリルと同じ日本テレビ盃を経ての出走。さらに注目すべきはセン馬ということ。

ここ10年でJRA所属のセン馬はノンコノユメ(2016年6着、2017年9着、2018年7着)、サウンドトゥルー(2015年3着、2016年1着、2017年11着)、ウェスタールンド(2018年2着、2019年9着)の3頭が出走。馬券に絡んだ2頭はともにチャンピオンズC初挑戦の時だった。

実はノンコノユメも初挑戦は2015年。当時は去勢前ではあるが2着となっている。アナザートゥルースも今年がチャンピオンズC初挑戦。これだけ条件が揃えば狙わないわけにはいかないだろう。

相手はクリソベリルとチュウワウィザード。特に割引するデータはなく、昨年同様に上位争いに加わってきそうだ。旬のレースと書いた南部杯組だが、アルクトスは前走人気、インティとゴールドドリームは前走着順で好走データ外。残念ながら見送りとしたい。というわけで、今回は3頭に絞って勝負だ!

◎アナザートゥルース
〇クリソベリル
▲チュウワウィザード

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて地方競馬を中心に予想・記事を執筆中。
上記で書いた16歳牝馬ヒカルアヤノヒメと時々同じレースに出走しているエポックライジンは15歳のセン馬。2頭とも通算250戦を超えるレースを走っており、ともに今年馬券に絡んでいます。まさに無事これ名馬ですね。

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