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【JBCスプリント】藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングは対抗評価まで 本命は地元馬サブノジュニア

2020年JBCスプリントⒸSPAIA
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昨年は浦和のブルドッグボスが勝利

11月3日に行われるJBC4競走。JBCを考える上で鍵となるのが地方馬の取捨。カテゴリごとに中央馬と地方馬のレベル差はまちまち。中央馬だけで的中できるのか、それとも人気で劣る地方馬にも妙味があるのか、レースごとにスタンスを明確にしてから予想に入るのが吉だ。

2番目に発走(17:10)となる短距離カテゴリ、JBCスプリント(大井・ダ1200m)について展望していこう。過去5年で馬券に絡んだ馬の内訳は中央馬11頭、地方馬4頭。ただし、その4頭は直近3年のもので、南関を中心とした地方短距離路線のレベルアップと考えれば軽視できない。

JBCスプリント過去5年の優勝馬



昨年は浦和のブルドッグボスが勝利。場内はJpnⅠ初制覇がかかった藤田菜七子騎手のコパノキッキングが完全に抜け出したところに、御神本騎手を叱咤する野太い声援が入り乱れる独特の雰囲気だった。

今年もそのブルドッグボスや、TUBEのボーカル前田亘輝氏の所有馬としても知られるノブワイルドなど注目の地方馬が多数。穴狙いも一興だ。

ジャスティンに依然残る「不安」

前哨戦の東京盃を制して1番人気有力なジャスティンだが、ダート戦で砂を被る形で好走した経験がまだない。2走前のさきたま杯にて内枠で出負けして砂を被った際、頭を上げて嫌がるような素振りを見せており、前走は内枠から外の3番手にうまく誘導。好騎乗だったが、不安が残ったまま本番を迎えるともいえる。

モズスーパーフレア、マテラスカイ、ノブワイルド、クルセイズスピリツなど、逃げ馬多数。控える形で嫌気を出せば危険な人気馬となりそうだ。

個人的に期待しているのは大井のサブノジュニア。走りなれた大井の1200mでは三度、1分11秒台前半で走破しており、時計的には既に中央の一線級と比較してもなんら遜色ない。

東京盃は14頭立ての大外枠という厳しい条件。ずっと外を回るわけにもいかず、下げて内を突いてくる形。コパノキッキングとタイの上がり36.1を繰り出しており、枠に泣いての5着という印象だ。オッズ的な観点を加味して、本番はこの馬の浮上にベットしたくなる内容だった

他は東京盃の上位勢を、前述の不安が残るジャスティンを除いてそのまま上位に評価。藤田菜七子騎手が騎乗するコパノキッキングは昨年より少し力が落ちた印象はあるものの、久々にじっくり溜める形をとった前走が好内容。チャンスは十分にある。オーバルスプリント組はメンバーレベルが一枚落ちる印象に加え、1~3着いずれも浦和の1400mがベスト条件という馬だったので、コース替わりにも難あり。この組は丸ごと評価を下げた。

初のダート挑戦となるモズスーパーフレアは父Speightstownという血統だけならダートもいけそうだが、同父マテラスカイもスピード質の馬場を得意としていて、大井は苦戦傾向。それ以前に、ハナが身上の同馬にとって同型が多すぎるので今回は敬遠したい。

▽JBCスプリント予想▽
◎サブノジュニア
〇コパノキッキング
▲ブルドッグボス
△キャンドルグラス