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【JBCレディスC予想】マルシュロレーヌの相手探し 先行激化で消耗戦なら狙える馬は

2020JBCレディスCⒸSPAIA
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最初に発走のJBCレディスクラシック

11月3日に行われるJBC4競走。JBCを考える上で鍵となるのが地方馬の取捨。カテゴリごとに中央馬と地方馬のレベル差はまちまち。中央馬だけで的中できるのか、それとも人気で劣る地方馬にも妙味があるのか、レースごとにスタンスを明確にしてから予想に入るのが吉だ。

まず、発走時間が最初(16:30)の牝馬カテゴリ、JBCレディスC(大井・ダ1800m)から見ていこう。過去5年で馬券に絡んだ馬の内訳は中央馬12頭、地方馬3頭。17年には大井生え抜きのララベルが勝利。3着にも大井のラインハートが入って3連単134万馬券が出ている。

JBCレディスC過去5年の優勝馬


しかしながら、ララベルは既に何度も交流重賞で好勝負を演じていた馬。ラインハートはこの時が南関転入初戦ということで、地方馬にとっては敷居が高めのカテゴリとなる。

余談だがこの17年、現地はさぞ感動的な雰囲気に包まれていたかと思いきや、そのララベル真島大輔騎手が直線で斜行、2着プリンシアコメータの進路を妨害して長い審議の加害馬となっていたので、なんとも微妙な空気だったことをよく覚えている。

今年の地方勢で人気になりそうなのはサルサディオーネやダノンレジーナあたりだが、前者は左回りのマイル戦をベストとする馬。後者も1400mをベストに、距離が延びるほどパンチを欠く。このレースは中央勢の順位付けに専念すればよさそうだ。

牝馬ダート路線に新星

JBCは毎年、様々な競馬場で持ち回り開催されるのが特徴だが、今年は大井(2歳優駿のみ門別)が舞台となる。したがってレディスCは前哨戦と全く同じコースでの戦いとなるので、そのレディスプレリュードを圧勝したマルシュロレーヌがやはり中心だろう。

3走前までは芝路線を歩み、マーメイドSでも6着とそこそこの成績だったが、ダートに転じると一変。桜島Sは直線に向いた段階で先頭との差がかなりあって厳しいかという態勢から、火の出るような末脚を使って楽勝。返す刀でレディスプレリュードに出走し、既存の上位勢力をまとめて撫で切りにした。

その勝ちっぷりからおそらく単勝1倍台の人気が想定されるが、それに相応しい器だろう。ホワイトフーガ以降、確たる主役不在が続いていた牝馬ダート路線だったが、久々に新星が現れた印象だ。

このレースはレディスプレリュードのメンバーに、サルサディオーネ、ローザノワールという2頭の逃げ馬が加わる。また、マドラスチェックはモマれ弱い面があるのでできれば先手を取りたいだろう。したがって序盤から激しく争っての消耗戦が想定される。このような前提から、スタミナに長けたレーヌブランシュ、プリンシアコメータあたりを相手の中心に据えておきたい。

▽JBCレディスC予想▽
◎マルシュロレーヌ
〇レーヌブランシュ
▲プリンシアコメータ
△ファッショニスタ
×マドラスチェック