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【菊花賞】コントレイルは距離マイナス ヴェルトライゼンデは血が騒げば逆転も?

2020 10/25 06:00SPAIA編集部
ヴェルトライゼンデ五代血統表ⒸSPAIA
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「質」と「適性」

ディープインパクト産駒はこのレースで6頭の連対馬を出している。ワンツーを決めた昨年は1着ワールドプレミア(Be My Guest)、2着サトノルークス(Sadler's Wells)とも欧州のスタミナ血脈を内包していた。スピード、切れ味が必要とされる現代菊花賞だが、やはりスタミナ注入も必須といえる。注目のコントレイルだが、母系はこれでもかというほどの米血で固められている。

過去の菊花賞好走馬で似た配合といえば、母系にMr.ProspectorとStorm Catを内包していた2015年の2着馬リアルスティールになるが、リアルスティールはその後中距離路線で大活躍。コントレイルも母系の質は「一流」だが、距離適性に関してはしては「?」。能力が抜けているだけで片付けると血統云々の話は要らないわけで、ここでは推しづらい。

20年前ならターキッシュパレスのようなCD値(Centre of Distribution)がマイナスになるようなスタミナ満載の馬が穴候補になったのだろうが、さすがに現代菊花賞ではスピード不足。ディープに次いで菊花賞に強いステイゴールド系からはオルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタとバラエティに富んだ産駒がスタンバイ。

中でもドリームジャーニー産駒のヴェルトライゼンデは半兄が昨年このレースを制したワールドプレミアだから適性は文句なし。1993年にビワハヤヒデ、翌年はナリタブライアンが勝って兄弟制覇を達成した例もある。長距離レースになるほど母系がものをいってくるはずだ。

ヴェルトライゼンデ五代血統表ⒸSPAIA


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