「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

騎乗停止明けの上位騎手は買うべし 2020年は福永騎手が6勝、松山騎手が5勝と大暴れ

2020 10/20 06:00三木俊幸
トップ騎手ブランク明け成績インフォグラフィックⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

戸崎騎手は2017年以降騎乗停止なし

騎手にとって騎乗停止処分はつきものであるが、リーディング上位を争う騎手にとっては数週間騎乗できない間にライバルに差をつけられ、結果的にそれがリーディング争いを決定づけることにもなりかねない。

焦る気持ちと騎乗停止が明けたら頑張ろうという奮起する気持ちが入り混じった期間を過ごした後、リーディング上位騎手はどのような結果を残しているのか。2017年以降の勝利数トップ7にランクインしたルメール騎手、デムーロ騎手、戸崎騎手、川田騎手、福永騎手、武豊騎手、松山騎手の騎乗停止明け成績について調べてみた。

騎乗停止歴



騎乗停止回数が最も多かったのはルメール騎手の4回。次いでデムーロ騎手、福永騎手、武豊騎手が3回、川田騎手が2回、松山騎手は1回、そして戸崎騎手は0回と近年一度も騎乗停止処分を受けていないことがわかった。

騎乗停止明け週勝利数



騎乗停止がなかった戸崎騎手を除いた6人の騎乗停止明けの成績だが、ルメール騎手が2018年1月6日〜13日、2月3日〜11日に受けた処分、デムーロ騎手が2018年1月6日〜7日に受けた処分、川田騎手が2019年4月27日〜5月4日に受けた処分、武豊騎手が2019年6月8日に受けた処分は、日曜日または3日間開催の月曜日に復帰したもの。この中ではデムーロ騎手の2勝が最も多かった。

しかし土曜日から復帰したケースでは、2020年9月19日〜21日の開催で福永騎手が6勝、武豊騎手も騎乗停止が明けた2020年1月5日〜6日に6勝と大暴れ。2019年9月14日〜16日の開催では川田騎手が、2020年の8月15〜16日には松山騎手がそれぞれ5勝をあげている。

その他でも2018年10月13日〜14日にデムーロ騎手が4勝、ルメール騎手も2019年3月23日〜24日、6月1日〜2日の騎乗停止明けの週に3勝ずつと活躍する傾向にあるというデータは興味深い。

騎乗停止開始前も積極的に買うべし

2020年に入ってからJRAでは騎乗停止処分を受けてから、開始されるまでの期間が1週繰り下げられた。理由としては、不服申し立てがあった際に十分な審理時間を確保するため、また国際的な基準に合わせるといったことがあげられるが、騎手にとっても騎乗停止前にもうひと頑張りしようという気持ちが芽生えるのではないかと考えた。

そこで先述の6名の騎手の中から、2020年に騎乗停止処分を受けた松山(8月1日〜9日)、福永(9月12日〜13日)両騎手が騎乗停止処分を受けた後の成績についても調べてみた。

福永松山騎乗停止前後



その結果、松山騎手は7月25日こそ勝利がなかったが、26日は新潟競馬場で8鞍騎乗して3勝。最終レースとなった3歳以上1勝クラス(ダート1200m)では3番人気のグランマリアージュに騎乗して逃げ切り勝ちを収めた。福永騎手も騎乗停止前の9月5日〜6日には3勝をあげており、最終騎乗となった新潟記念ではブラヴァスに騎乗して重賞勝利を果たすなど、両騎手とも存在感を見せつけている。

このことからも、上位騎手が騎乗停止処分を受けた後の週と騎乗停止処分明けの週は「積極的に買い」と言えるだろう。

騎乗停止ではないが、武豊騎手はコロナ禍にありながら凱旋門賞で騎乗するためにフランスに遠征。10月3日〜4日の開催、フランスから帰国後14日間の自宅待機期間が必要なため、10月11日〜18日までの期間、日本国内では騎乗することができない。

JRAでの出国前最終日となった9月27日には、中京競馬場で5、6、7Rで3連勝を含む4勝の大活躍を見せた武豊騎手。それだけに健康に問題がなければ復帰となる10月24日〜25日の開催でどのような活躍を見せるのか、注目したい。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。

おすすめの記事