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【富士S】「4歳馬5勝」「前走GⅡ組勝率トップ」など 当日まで覚えておきたいデータ

2020 10/18 17:00勝木淳
富士SデータインフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

優勢な4歳馬、取捨のポイント

かつては「サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス」という大変長いレース名だった時代を経て、今年からGⅡに昇格した富士S。マイルCSの前哨戦として、スワンSと同格になった。以前はスワンSよりメンバーレベルが劣る情勢だったが、さてGⅡになったことでどう変わるだろうか。傾向の変化には注意しつつ、過去のデータから探っていく。なおデータは過去10年間のものを使用する。

年齢別



年齢別データから4歳【5-4-2-15】勝率19.2%、複勝率42.3%が優勢。GⅢ時代は負担重量の関係で4歳実績馬に嫌われたからかこの世代の出走数が少なく、10年間での出走数は3歳35頭に対して4歳26頭だった。降級制度廃止により4歳オープン馬が減らなくなったことも加え、GⅡ昇格で増加傾向になることが予想できる。昨年は56キロを背負った4歳ノームコアが優勝、やはり4歳には注目すべきだ。

4歳人気別



4歳好走馬はどんな人気だったのかを調べると、5勝すべてが3人気以上。上位人気に支持された4歳馬が優勢であることがわかる。6人気【0-1-0-2】(11年2着アプリコットフィズ)、10人気以下【0-1-0-4】(14年12人気2着シャイニープリンス)など人気薄からも好走馬は出ているが、基本的には4歳上位人気馬をマークと考えた方がよさそうだ。

一方3歳は【3-1-3-28】。昨年NHKマイルCを勝ったアドマイヤマーズが1人気で飛んだのでいささか印象はよくないが、今年も同ローテでラウダシオン(NHKマイル1着)、タイセイビジョン(同4着)が出走予定。ほかにもスマイルカナ、ワーケア、シーズンズギフトと3歳はタレントぞろい。世代レベルなど気にしなければ狙えそうな馬は豊富だ。

前走GⅡ組と距離短縮組に注目

ここからはローテーションについて、4歳以外も含めて掘り下げていく。

前走クラス別

前走レース名GⅡ



格下から挑むには厳しい条件のようで、前走3勝クラスは【0-0-1-7】と苦戦傾向。注目は前走GⅡ組【3-0-3-11】勝率17.6%、複勝率35.3%だ。

前走GⅡ組のレース名を見ると、上位は毎日王冠【1-0-0-5】、札幌記念【1-0-0-2】、セントライト記念【1-0-0-1】、オールカマー【0-0-2-0】とマイル路線とは無縁なレース名が並ぶ。次位にマイラーズCがあるが、春のGⅡ以来というローテもレアケースで、今年の想定馬にはいない。マイルCSを前に路線変更して、マイル路線に切り替えてくる馬は注意したいところ。今年は札幌記念2着ペルシアンナイトが出走予定。こちらは2年前に安田記念以来の出走で5着だった。新潟記念10着ワーケア、函館記念11着レイエンダ、紫苑S3着シーズンズギフトあたりも路線変更組でデータに該当する。

前走距離別



前走距離別では先述のデータ通り、距離短縮が【4-3-4-39】勝率8%、複勝率22%で最上位。反対に延長組は【0-0-1-8】と厳しい。東京マイルは安田記念などで言われるようにマイル以上をこなすスタミナが必要なコース。この辺が中距離戦線からの路線変更組にマッチするというわけだ。想定される上位人気馬に多い同距離組は【6-7-5-83】と数が多く確率は下がるものの、10年で6勝2着7回3着5回は見逃せない。

前走着順別同距離組



前走マイル戦で6着以下に負けた組も好走例はあるが、確率がグンと下がる。もっとも複勝率を考えるとあながち無視はできないわけだが、やはり上位着順だった馬を狙った方が効率はよさそうだ。

想定からは1着【3-0-0-11】ラウダシオン、サトノアーサーが該当。2着【1-2-0-9】は京成杯AH2着スマイルカナがいる。マイル戦6着以下も複勝圏内なら、ということでヴァンドギャルド、ケイアイノーテック、モズダディーも侮れず。なかでもヴァンドギャルドは4歳で前走GⅠ安田記念組、マイラーズC3着の実績からも通用して不思議はない。

富士Sデータインフォグラフィック



ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。

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