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【シリウスS】「3歳馬が勝率トップ」「前走3勝クラスが好調」など カフェファラオ軸で大丈夫?

2020 9/27 17:30勝木淳
シリウスS1週前インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

今年は中京ダート1900m

もう今さら言うまでもないだろうが、9月の関西圏は中京競馬場。最終週のシリウスSは通常の阪神ダート2000mではなく中京ダート1900mで行われる。ほぼ共通点がないコースということでシリウスS過去10年の傾向を当てはめるのは難しいが、9月施行のダート重賞という共通点からなんとか傾向を探っていく。

シリウスS年齢

ダート戦線というとベテラン勢が息長く活躍する舞台だが、これはパワーと経験がものをいう地方交流重賞を含めた際の話。スピードに重きを置くJRAのダート重賞となると、芝同様に若い馬が強い。

過去10年、9~12月に行われたダートのオープン以上では3歳【25-20-11-134】勝率13.2%、複勝率29.5%、4歳【44-33-33-264】勝率11.8%、複勝率29.4%の二世代が抜けている。なお5歳は勝率7.7%、6歳は勝率4.5%と振るわない。シリウスSでは3歳が【2-1-0-7】勝率20%、複勝率30%とさらに勝率が高い。今年は想定にユニコーンSを勝ったカフェファラオ、同馬にJDDで先着したダイメイコリーダ、キメラヴェリテの名前がある。

シリウスS3歳前走クラス



3歳馬は前走オープン以上のレースに出走した馬がデータ上は優勢。いわゆる「上がり馬」的な馬ではなく、春からオープン以上で走っていた組が強い。カフェファラオもダイメイコリーダもこの条件はクリア。前走GⅢ【1-0-0-1】なので鳴尾記念15着キメラヴェリテも一応はOKだが…。

古馬なら「夏の上がり馬」

では3歳に限定せず全体の前走レース別成績はどうだろうか。

シリウスS前走クラス



古馬も混ざるとGⅢ組【4-4-4-23】が上昇する。さすがに重賞から重賞に出走するような常連組は軽視できないが、3勝クラス【3-2-0-6】勝率27.3%、複勝率45.5%の数字にも注目したい。古馬は3歳とは対照的に「上がり馬」的な馬も活躍しているということだろうか。どんなレースを経由したのかを調べる。

シリウスS前走3勝クラスレース別



オークランドRCT【2-1-0-2】は毎年9月の阪神で行われる3勝クラスのダート1800m戦。この秋の中京では同レースは組まれていないが、JRAアニバーサリーS(3勝クラス、ダート1800m)がその代替となろう。ただ、勝ったダイアナブライトの登録がなく今年はこのデータを生かせない。ほかは宮崎S【1-0-0-0】、薩摩S【0-1-0-0】と夏の小倉ダート1700m戦が並ぶ。

夏の3勝クラスダート中距離戦勝ちという条件に該当する馬は、7月阪神のフィリピンTを勝ったダノンスプレンダー、新潟の古町Sを勝ったエムオーグリッタがいる。前者は2勝クラスから連勝中、後者は中京ダートで3勝クラス2着がある馬で、伏兵としてマークしておきたい。

シリウスS前走GⅢレース別

前走も重賞だった組をレース別に掘り下げると、エルムS【1-1-2-7】、マーキュリーC【1-0-0-1】など夏場の重賞出走馬がまずまずの成績。春以来の出走馬では平安S【0-2-2-7】が好走馬を出している。今年はスワーヴアラミスがこのローテーションで出走する。

今年は前走オープン組が多く、この組はシリウスSで【2-3-5-66】。馬券圏内にそれなりに送るものの、頭数が多いので確率が低く絞りにくい。

データ面ではカフェファラオ、ダイメイコリーダの3歳勢、夏に3勝クラスを勝ちあがったダノンスプレンダー、エムオーグリッタあたりが上位候補。ただ、カフェファラオに関しては関東馬が【0-0-1-17】、乗り替わりが【2-5-5-68】で勝率2.5%と苦戦傾向にある点が不安要素か。


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。

2020年シリウスSインフォグラフィック

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