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【セントライト記念予想】先週は3着以内の51.9%が4角3番手以内 本命は今の馬場が合うバビット

2020 9/18 06:00三木俊幸
2020年セントライト記念馬場適性チャートⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

開幕週ながら時計・上がりを要する馬場

菊花賞に向けたトライアル、セントライト記念(GⅡ・芝2200m)。近年は、スカイディグニティ(5番人気2着)、キタサンブラック(5番人気1着)、サトノルークス(8番人気2着)など菊花賞本番でおいしい配当を演出する馬を輩出しており、今年も3枚の切符をかけた一戦に大きな注目が集まっている。

馬場適性の観点から予想していくにあたり、先週末の9月12日(土)と13日(日)に行われた中山競馬場の芝コースの馬場傾向を振り返っていく。

先週末の中山芝コースクッション値ⒸSPAIA

先週末から公開されたクッション値は金曜日が良馬場で10.8(やや硬め)、土曜日は午前7時の測定時点で2.0mmの雨が降っていたのにも関わらず+0.4で11.2(やや硬め)。

しかし、その後再び2.5mmの雨が降り馬場は稍重へと悪化した。雨が上がった日曜日の午前7時の時点では良馬場に回復、10.1(やや硬め)という数値となっていた。

先週末の中山芝1600m以上 タイムと上がりⒸSPAIA

芝1800m以上で争われた5レースの結果を見てみると、稍重で行われた紫苑Sは2:02.1、日曜日の京成杯AHは良馬場でMペースだったが1:33.9と開幕週ながら全体的に時計はかかっていた。

また上がりタイムを見ても、3着以内の馬券圏内に好走した馬の上がりは全て35.0以上。雨の影響があったにせよ、パワーが必要とされる馬場状態だったと言える。

先週末の中山芝1600m以上 通過順位ⒸSPAIA

脚質面では、開幕週らしく馬券圏内に好走した馬の51.9%が4角3番手以内、京成杯AHに至っては完全な前残りの決着だった。その一方でアスター賞では9頭立てで4角6番手だったドゥラモンドが勝利するなど、差し馬の好走もあった。

今週末も再び雨予報が出ており、馬場悪化が予想される。先週以上に時計・上がりがかかる馬場になると考える。

前走のラジオNIKKEI賞は5馬身差の完勝

ここからは注目馬の適性について馬場適性チャートを用いて詳しく見ていく。

縦軸は高速馬場を得意とするスピード型か時計のかかる馬場に強いパワー型かを示す指標、横軸は上がりの速い馬場に強い瞬発力タイプか上がりのかかる馬場を得意とする持続力タイプのどちらに分類できるかを表している。

2020年セントライト記念馬場適性チャートⒸSPAIA



【サトノフラッグ】
3走前に重馬場の弥生賞ディープインパクト記念を勝利、その後の皐月賞でも5着となるなど、中山コースでは3戦2勝と好相性。これまでに使った上がりは、東京での未勝利戦を勝利した際の34.5が最も速く、1勝クラスを勝利した時が35.3、弥生賞ディープインパクト記念は36.3と上がりのかかる馬場を得意としている。まさに今の中山コースの馬場状態がぴったりだ。

【ガロアクリーク】
春はスプリングSを勝利、皐月賞3着と中山コースで実績がある。しかし、どちらかと言えば、上がりがかかる馬場よりも比較的上がりが速くなったほうがいいタイプ。今の馬場状態はプラスには働かないと考えるが、能力でどこまでカバーできるかといったところだ。

【フィリオアレグロ】
切れる脚があるタイプではなく、長くいい脚を使うのが持ち味。それだけに共同通信杯のように上がり勝負になれば厳しい。初の中山コース自体は問題ないが、今の時計のかかる馬場よりはもう少しスピードが求められる馬場向きの印象がある。

【ヴァルコス】
青葉賞では向正面で早めに動き、直線ではしぶとく伸びて2着。レースのラスト5Fのラップが11.7-11.6-11.6-11.5-11.5と持続力勝負となったことも味方した。器用さのあるタイプではないので、中山コースがどうかという不安はあるが、外回りコースの2200mという点と上がりのかかる馬場を生かして持続力勝負に持ち込めればチャンスはあるだろう。

【バビット】
前走のラジオNIKKEI賞は、開幕週の稍重馬場で後続に5馬身差をつけて逃げ切り勝ち。斤量53kgと軽ハンデだったが強いレース内容だった。2走前の早苗賞はSペースで上がり33.8で勝利しているが、それ以外のレースは35.8〜36.6と上がりのかかる条件で好走していることからも、今の馬場は合いそう。今回も逃げることができそうなメンバー構成なので面白い存在だ。

▽セントライト記念予想▽
◎バビット
○サトノフラッグ
▲ヴァルコス
△ガロアクリーク
×フィリオアレグロ

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。

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