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【ローズS予想】決め手は「中京芝2000mマスター」の鞍上 今年も前走GⅠ組に期待

2020 9/17 17:00門田光生
ローズSインフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

今年は中京芝2000mでの施行

2020年9月20日(日)に行われるローズS。このレースもセントウルSと同様に中京競馬場で施行される。場所は当然のこと、従来の1800mではなく2000mに変更されていることにも注意が必要だ(中京で芝1800mのコース設定がないため)。

とはいえ、ローズSが秋華賞に向けて要注目の一戦なのは間違いない。早速、2010~2019年の過去10回のデータを基に、勝ち馬を導き出してみよう。

東西比較



秋華賞トライアルは東西で1つずつ行われる。関西圏で行われるこのローズSは、栗東所属馬の方が圧倒的に出走が多い。連対馬も20頭中16頭が栗東所属馬なのだが、勝率で見ると美浦16.7%に対して栗東5.6%、連対率も美浦22.2%、栗東12.7%。美浦所属馬の健闘が光っている。

馬体重



ちょっと変わったところで当日の馬体重に注目。連対馬の全てが410~479キロの範囲で出走していたのだ。また、馬券に絡んだ30頭中29頭がそれに該当し、大型馬は苦戦の傾向と出ている。坂のある阪神コースは大型馬のパワーがマイナスにはならない印象があるだけに、ちょっと意外なデータといえる。

1勝クラス経由馬が面白い

前走クラス



このレースは春のクラシックを戦ってきた3歳牝馬が休み明け初戦に選択することが多く、前走でGIを使った馬の成績は【8-4-3-46】。ローズSの勝ち馬10頭中、8頭が前走でGIを走っていたということになる。残る2頭はともに前走1勝でクラスを走っていたという極端な結果。1勝クラスを走っていた馬は2着も2回ある。人気はまちまちで穴も出しており、実績馬に1勝クラスを経由してきた馬を絡めるのが高配への近道かもしれない。

出走間隔



実績馬が結果を残しているということで、休み明けの馬の成績は当然ながら悪くない。むしろ中3週以内で挑んできた馬の方が問題で【0-2-2-31】と厳しい結果に。さすがは秋競馬、勢いだけでは通用しないということか。上記で注目と書いた1勝馬だが、中3週以内で挑んできた場合は減点対象になる。

前走距離



前走GI組のほとんどはオークス組。したがって、前走で2400mを使った馬の成績が同様にいいのは当然のこと。問題は1800m以下を使っていた馬。1800m組は勝率0%、連対率は5.3%。1600m組は勝率、連対率とも4.3%と低調。本来、ローズSは1800mで行われているレース。それなのに1800mを使って臨む馬の成績がよくないのは不思議だが、ともかく押さえておきたいデータだ。

種牡馬



最後にこのレースと相性のいい父系を。ディープインパクト産駒が【6-4-3-25】とさすがの数字。ただし、これは当然ながら阪神開催でのもの。勝負がかった時のこの産駒の底力はどのコースでも関係ないかもしれないが、あくまで参考記録としておきたい。

「中京芝2000mマスター」の鞍上に期待

今回は1勝馬クラスを経由した馬が面白く、それに該当する馬が登録の時点で8頭もいた。そこで本命にできそうな馬を探してみたが、残念ながら減点材料である「馬体重」「ローテーション」「前走距離」のどれかに全馬が引っかかっていた。中心とするよりもヒモ扱いが妥当なようだ。

狙いは10頭中8頭が勝ち馬となっている前走GI組。対象の6頭全てがオークス出走馬で、必然的に「中3週以内」「前走1800m以下」という減点材料はクリアする。馬体重に関しては、アブレイズとリアアメリアの2頭が成長分で10キロ近く増えてしまうと好走範囲外になってしまうが、こればかりは分からない。

となると、参考記録として書いた「父ディープインパクト」を使うことになるか。対象の6頭中3頭がディープ産駒、2頭がハーツクライ産駒、そして1頭がキズナ産駒。ただ、実はディープインパクト産駒は中京芝の成績があまりよくなく、苦手な競馬場の部類に入る。ディープを父に持つキズナも中京芝の成績が平均値より劣る。そこで、今回はこのデータを逆手に取ってみようと思う。

注目はハーツクライ産駒。こちらは阪神芝、中京芝ともよく似た数字を残している。ハーツクライ産駒自体がローズSで勝ち馬を出しており、3着馬も2頭いる。距離が本来の1800mから2000mへ延びるのもプラスに働くだろう。というわけで、ハーツクライ産駒のウーマンズハートかクラヴァシュドールのどちらかを本命とする。

両馬ともオークスはふたケタ着順の大敗だが、ここ2年はオークス13着のカンタービレが1着、オークス15着のビーチサンバがそれぞれ1、2着しているので問題なし。ともに左回りの重賞で実績があり、甲乙つけがたい。

そこで今回の条件である中京芝2000mに注目。ここで差が出ないかと思って調べてみると、クラヴァシュドールに騎乗するM.デムーロ騎手の勝率が非常に高いことを発見した。2016年からの過去5年(今開催は含まない)で16勝は断トツで、勝率28.6%、連対率42.9%も文句なし。ウーマンズハートに騎乗する藤岡康騎手も5位の8勝で悪くないが、中京芝2000mマスターが騎乗するクラヴァシュドールを上に取りたい。

相手はもちろんウーマンズハート。これに前走オークス組4頭、そして1勝クラス経由組からは「当日馬体重が480キロ以上」の減点しかなかったシャムロックヒルとシャレードを加える。もしかしたらコースが変わって大型馬のパワーが生きるかも、と思ったからだ。今回は点数が多くなってしまったがご容赦を。

▽ローズS予想▽
◎クラヴァシュドール
〇ウーマンズハート
▲リリーピュアハート
△デゼル
×リアアメリア
×アブレイズ
×シャムロックヒル
×シャレード

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて地方競馬を中心に予想・記事を執筆中。
前回、中京でローズSが行われたのは2002年。意外に思ったのは、1着賞金が5200万から変わっていないこと。ダービーやジャパンカップが大幅に増えているので、重賞も少ないながら底上げされていると思っていました。

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