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【エルムS】前走初ダートで好走のエアスピネルは“消し”が正解 ハイブリッド式消去法でレースを占う

2020 8/6 06:00八木遊
過去10年のエルムS『前走から中3週以内』×『前走4角5番手以下』の成績
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

夏の北海道で行われる唯一のダート重賞、『エルムS』が9日、札幌競馬場で開催される。過去3年はフルゲートの14頭で行われているが、今年も17頭が登録。4年連続でフルゲートでの開催が濃厚だ。

今週も過去10年の『エルムS』から複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。馬券対象から、1頭でも多く“消去”して週末の予想に臨みたい。今年の『エルムS』ではどの馬が凡走する確率が高いのか、データで迫った。

※特別登録時点のものです。

『前走から中3週以内』×『前走4角5番手以下』★複勝率0.0%★

まず、前走からの間隔を見ると、中3週以内で出走してきた馬は10年間で27頭いた。その成績は【1-0-2-24】で、複勝率は11.1%。27頭の中から、前走4角5番手以下だった馬だけに絞ると、【0-0-0-18】と全て馬券圏外に終わっている。18頭中17頭が札幌もしくは函館からの参戦で、残る1頭は門別のブリーダーズGCを経由していた。

登録17頭のうち人気を集めそうなエアスピネルとタイムフライヤーがこの条件に該当。ただしエアスピネルは前走が阪神での競馬(プロキオンS、4角6番手)とやや例外的のため、判断に迷うところだ。他にも3頭が該当し、早くも5頭が“消去”対象となった。

【今年の該当馬】
・エアスピネル
・タイムフライヤー
・デザートスネーク
・リアンヴェリテ
・ワンダーリーデル

『7歳以上』×『関東馬』★複勝率0.0%★

このレースが創設されたのは1996年。第1回は『シーサイドS』というレース名で、函館で行われた。翌年から札幌に場所を移し、名称も現在のものに。それ以降、新潟と函館で1度ずつ開催されているが、7歳以上の馬は一度も優勝していない。過去10年を見ても、7歳以上は【0-3-1-36】だ。

このうち関西馬は【0-3-1-21】だが、関東馬は【0-0-0-10】と全て馬券圏外。今年該当するのは7歳関東馬のサトノティターン1頭だけだ。

【今年の該当馬】 ・サトノティターン

『前走5番人気以下』×『休み明け2~4戦目』★複勝率3.8%★

『エルムS』では、前走の人気は非常に重要なファクターとなっている。前走4番人気以上の【9-6-7-39】に対し、同5番人気以下は【1-4-3-59】と、その差は歴然。後者に休み明け(=中9週以上)2~4戦目という条件を加えると、【0-1-0-25】。26頭のうち唯一馬券に絡んだのは、2015年に前走6番人気、休み明け2戦目で臨んだグレープブランデーだけだった。

今年この条件を満たしたのは5頭。すでに“消去”済みの3頭に加え、アッシェンプッテルとハイランドピークが該当した。

【今年の該当馬】
・アッシェンプッテル
・(エアスピネル)
・(デザートスネーク)
・ハイランドピーク
・(ワンダーリーデル)

『父ミスタープロスペクター系』×『前走2着以下』★複勝率4.8%★

このレースはサンデーサイレンス系種牡馬が【4-7-5-36】と相性がいい。一方、ダートで幅を利かせるミスタープロスペクター系種牡馬を父に持つ馬はやや苦戦傾向だ。過去10年で唯一の勝ち馬は、2013年のフリートストリート(父ストリートセンス)だけである。

『父ミスタープロスペクター系』に『前走2着以下』という条件を加えると、【0-0-1-20】という絶望的な成績が残っている。エアスピネルは、なんとここでも該当。新たな“消去”対象として、アディラート、アナザートゥルース、そしてワイルドカードが名を連ねた。

【今年の該当馬】
・(アッシェンプッテル)
・アディラート
・アナザートゥルース
・(エアスピネル)
・ワイルドカード

『前走から距離延長』×『今回6番人気以下』★複勝率0.0%★

前走から距離延長組は、頭数自体は少ないが、【0-2-0-17】と、明らかに苦戦傾向だ。2着に入った2頭は、15年グレープブランデー(5番人気)と18年ドリームキラリ(3番人気)だった。つまり、距離延長かつ、6番人気以下でレースを迎えた馬は、【0-0-0-16】と一度も馬券に絡んでいない。

今年、前走から距離を延ばして参戦するのは、エアスピネル、アルクトス、ワンダーリーデルの3頭。エアスピネルとワンダーリーデルはすでに“消去”済みのため、レース当日の人気次第でアルクトスの取捨を考えたい。

【今年の該当馬(候補)】
・アルクトス
・(エアスピネル)
・(ワンダーリーデル)

今週も5つのデータを用いて、かなりの頭数を“消去”することができた。生き残ったのは、ウェスタールンド、ロードゴラッソ、ナイママ、ヒラボクラターシュ、バスカヴィル、(アルクトス)。

このうちナイママは除外対象となっている。ウェスタールンドとロードゴラッソは上位人気が予想されるが、ヒラボクラターシュとバスカヴィルの2頭は大穴候補と言えるだろう。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。競馬との出会いはメジロマックイーンが勝った1990年菊花賞。その後、オルフェーヴルに魅了され今に至る。思い出のレースはトウカイテイオーが勝った1993年有馬記念とウイニングチケットが勝った1993年日本ダービー。

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