必勝パターンは3歳から4、5歳へ
夏の札幌重賞戦線の幕開けは牝馬限定のクイーンS。好走馬のなかには真夏大一番である札幌記念で激走するような馬もおり、サマーシリーズには含まれていないが注目の一戦である。そんな一戦、牝馬限定戦らしく若い馬がまず強いという傾向がある。なおデータは13年函館開催も含む過去10年間のものを使用する。
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3歳【4-0-1-12】勝率23.5%で年上を圧倒。10年で4勝と勝ち切る印象が強い。複勝率では【3-4-4-26】の4歳(複勝率29.7%)、【1-6-5-35】の5歳(複勝率25.5%)が3歳とほぼ互角なので、1着3歳2、3着4、5歳という馬券がデータ上では理想的な馬券といえる。3歳が強いといってもそれだけでは馬券はとれない。連下に入れる4、5歳の評価がカギを握る。ただ、今年は3歳馬不在。4、5歳を上位に取る形でいいのかも。
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5、7、8枠は勝率10%以上、複勝率15~29%以上と数字はいい。小回りの多頭数競馬とあってストレスがかからない外枠の成績が上々だ。
その一方で札幌開幕から時間が経過していないだけに(今年は2週目)内枠の2枠【3-2-1-4】が勝率30%、複勝率60%と抜群。ストレスはかかるものの1枠ほどではなく、インコースを立ち回れるアドバンテージがある。
札幌は函館よりコースに占めるコーナーの割合が多い、つまり楕円形ではなく円形に近い形態のため外を回すと距離ロスが大きい。1周走る1800m戦ではこのロスが大きく結果を左右する。迷ったときは3枠の馬を検討するとよさそうだ。
夏の重賞とあって上がり馬的な存在が力を発揮するのかと思いきや、クイーンSでは当てはまらなそうだ。前走GⅠ【6-4-4-24】勝率15.8%、複勝率36.8%と格上のレースを走った組が強い。10年で6勝がGⅠ組なので、軸馬検討はまずGⅠ組からはじめていきたい。