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【七夕賞】今週末も道悪は避けられない!「コース実績+道悪適性+先行力」の3拍子揃った馬とは?

2020 7/9 17:00三木俊幸
七夕賞馬場適性分布図ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

好走馬は4角5番手以内

サマー2000シリーズの開幕戦、七夕賞(GⅢ・芝2000m)。福島コースのハンデ戦というだけあって、過去10年では全ての年で6番人気以下の馬が馬券圏内に好走している。そんな難解なレースを的中させるべく、今週も馬場適性の観点から分析・予想を行っていく。

まずは2週目の開催に変更となった2013年以降、過去7年のレース結果からどのようなキャラクターを持った馬が好走しているのかについて振り返ってみよう。

過去7年の七夕賞の結果ⒸSPAIA



勝ちタイムは良馬場であれば1分58秒台の決着が多く、開幕してから2週目ということもあって比較的速いタイムでの決着となっている。しかし、小回りコースとはいえ勝ち馬の上がりは過去7年中6回が35.7以上かかっており、上がりがかかるタフなレースになっていることが多い。

また脚質面では、逃げ1勝、先行2勝、差し4勝という内訳となっている。2着と3着に目を向けてみても先行馬が4頭なのに対し、差し馬は10頭が好走しており、差し馬が優勢という結果が見られた。

続いて、先週末7月4日(土)と5日(日)に芝コースで行われた13レースの結果についても振り返っていく。

7/4・5 福島芝コースの上がりⒸSPAIA



芝のレースが行われている時には雨は降っていなかったが、土曜日は全て重馬場、日曜日も後半の2レースは稍重に回復したものの、前半6レースは重馬場でのレースとなった。そうしたこともあり、1800mで行われた松島特別(2勝クラス)は1:48.3、南相馬特別(1勝クラス)は1:48.5、稍重で行われたラジオNIKKEI賞は1:47.3と馬場状態を考慮すると、平均的なタイムが出る馬場だったと言える。

7/4・5 福島芝コースの通過順位ⒸSPAIA



脚質に目を向けると、開幕週らしく逃げ馬が4勝を挙げており、それ以外の9レースも全て4角での通過順は5番手以内だった。2着と3着についてもほぼ同様の傾向で、4角6番手以下だった馬で馬券に絡んだのは、対象26頭中5頭のみ。直線だけ差してくることは難しいコンディションだった。

七夕賞が行われる7月12日(日)の天気予報は雨。加えて、週の前半から毎日のように雨が降っており、今週末も雨馬場は避けられない。過去の傾向からは差し馬有利となっているが、先週の傾向からも好走するには「ある程度の先行力が必要」だと考える。

軸としての信頼度は高い

ここからは馬場適性分布図をもとに、七夕賞の出走馬の適性について見ていく。分布図の縦軸は高速馬場に強いスピード型か時計のかかる馬場に強いパワー型かを示す指標、横軸は上がりの速い馬場を得意とする瞬発力タイプか上がりのかかる馬場を得意とする持続力タイプのどちらに分類できるかを表している。

なお各馬の配置は、現状においてベストパフォーマンスを発揮できると考える舞台設定を表しているものである。

七夕賞馬場適性分布図ⒸSPAIA



【ジナンボー】
大阪杯6着以来の出走となる。5走前には不良馬場で勝利した実績があり、2走前の小倉大賞典は上がりを要する力のいる馬場で3着という内容からも、今回の舞台設定に適性は高そう。

【クレッシェンドラヴ】
昨年の七夕賞2着、その後福島記念を勝利しており、コース実績は抜群。道悪も問題なさそうだが、気になるのは差し脚質という点。早めに捲っていくレースができた時は強いが、それができないと前走のように厳しいレースとなってしまう。今回はハンデ57kgでもあり、内目を通る馬が有利な馬場なので、無印とする。

【ブラヴァス】
4勝中3勝を2000mの内回りコースで挙げており、そのうち2回が上がり36秒以上かかる条件だった。しかし勝負所での器用さがあるタイプではないので、本質的には広いコース向きという印象がある。少々の道悪であれば問題ないが、今回はかなり緩い馬場でのレースとなりそうなので、不安の方が大きい。

【マイネルサーパス】
昨年のラジオNIKKEI賞は不良馬場で2着、前走の福島民報杯は重馬場で勝利している。脚質面でも先行力があり、なおかつ差す競馬でも結果を残しているので、軸としてはうってつけの存在だ。

【ウインイクシード】
小回りコースで先行する競馬で結果を残しており、1800m〜2000mを得意としている。3走前の中山金杯では2着と着実に力をつけてきており、能力はここでも十分通用するものを持っている。道悪で上がりがかかるのも問題ないので、上位争いに期待したい。

【ヒンドゥタイムズ】
9戦全てで芝2000mを使われており、馬券圏外となったのは1度だけ。勝利している時の最も速いタイムが前走の2:00.0、時計のかかる馬場を得意としており、重馬場での勝利経験もある。加えて、勝負所での反応の良さも持ち合わせているので、適性は高そうだ。

【ノーブルマーズ】
7歳を迎えたが、近3走は異なる馬場状態で4着と馬券圏内には届いていないが、あと一歩というレースを見せている。2018年の宝塚記念で3着となっているように、道悪で上がりのかかる馬場を得意としているので、押さえておきたい。

【リュヌルージュ】
不良馬場の中山牝馬Sで2着、稍重のマーメイドSで3着と牝馬限定戦ながら馬場が渋った時のハンデ戦で好走している。今回は牡馬相手となるが、得意の道悪と52kgの軽ハンデを生かし、粘りこみに期待したいところだ。

▽七夕賞予想▽
◎マイネルサーパス
○ウインイクシード
▲ヒンドゥタイムズ
△ノーブルマーズ
×ジナンボー
×リュヌルージュ

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