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【安田記念】GI8勝の新記録は秒読み!?京大競馬研は牝馬2頭に期待!

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ⒸSPAIA

今年は内もそれほど荒れていない

今週の日曜東京メインは東京5週連続GIの最終週、安田記念(GI、芝1600m)が行われる。今年は出走馬のうちGI馬が11頭、合計GI勝利数が21勝と、まさにマイルの最強決戦といった様相だ。

4・5月東京芝の成績



今年の春開催の東京芝傾向を見ると、先行した馬がよく残る印象を持った人も多いのではないだろうか。

これは実際にデータにも明らかで、2010~19年では4・5月東京開催で逃げ馬の勝率が11.1%、先行馬の勝率が8.9%であるのに対し、今年は逃げ馬14.5%、先行馬12.3%と、例年より高い数値となっている。今年はこれまで稍重で5レースが行われた他はすべてが良馬場で雨が少なかったことに加え、馬場造園課の技術も上がってきていることもあり、芝の傷みが少ない状態が続いている。

安田記念は開催7週目とあって年によっては内が荒れ、外が伸びる馬場になることもあるのだが、今年はまだ差し馬に有利と言える馬場ではなさそうだ。

紛れの少ない、実力通りのレースを期待

◎アーモンドアイ
中2週でも、前走が楽な競馬だったので問題ない。買うのであればもう説明の必要はないだろう。

○グランアレグリア
以前はもまれ弱い馬だったが、3歳夏を超えてその不安は完全に解消した。高松宮記念ではやや出負けして後ろからの競馬になってしまったが、ペースもそれほど速くなく距離も短いとあって完全に脚を余してしまった。マイルは1200よりは競馬しやすく、位置取り次第だがアーモンドアイよりも先に動ければ逆転も。

▲ダノンキングリー
ダービー首差2着もあるが、もとはマイルから2000が適正の馬。東京は4戦3勝2着1回と、言うまでもなくベストのコース。先頭に立つと気を抜くので、前走ハナに押し出されたのはよくなかった。とはいえここは他も速いであろうし、むしろ今の馬場を考えれば好位くらいにつけてほしい。

△ダノンプレミアム
海外帰りで状態面が未知なだけにこの評価だが、距離が長かったダービーとスタート後大きな不利を受けた昨年の安田記念以外は馬券を外していない。正直アーモンドアイと比較した格付けは済んでいるように思うが、その安定感で馬券圏内に食い込むことは可能だろう。

×インディチャンプ
マイラーズCは楽勝とはいえ相手が弱かった。昨年の安田記念は有力馬がスタート後不利に散るという棚ぼたのような勝利。先行して馬群で溜める器用な競馬が得意なので、東京よりは京都向きだろう。

×アドマイヤマーズ
香港の内容からだけではまだ実力が分からず、国内でもGIを2勝とはいえ今回は相手が超強力だけにさらに上のパフォーマンスを見せないと厳しい。かといってどれだけ成長しているかもわからないので、全く未知数な馬。

▽安田記念予想▽
◎アーモンドアイ
○グランアレグリア
▲ダノンキングリー
△ダノンプレミアム
×インディチャンプ
×アドマイヤマーズ

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。