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馬術大国と日本の違いはどこにある?各国と日本の違いとは

2016 12/16 11:07
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Photo by Nightman1965 / Shutterstock.com

スポーツにはそれぞれ秀でている国があります。 馬術における強豪国はどこなのでしょう?また日本との違いとは? 今回は強豪国をピックアップしてご紹介し、日本との違いを解説します。

世界の馬術強豪国はヨーロッパが中心

1900年代初頭より競技として行われるようになった馬術は、ヨーロッパ諸国が強いスポーツです。競技が始まった頃はスウェーデンやベルギーといった国が強く、中でもスウェーデンは各種目でメダルを独占するような大会もあるほどでした。
現在はドイツ、フランス、イギリス、アメリカなどが強豪国と言われていますが、近年はオランダも馬術大国に数えられていますし、ニュージーランド、オーストラリアといったヨーロッパ以外の国も競技会で好成績を残すようになってきています。

世界最強の馬術大国 ドイツ

馬術において世界でも大国、強豪国と言われているのがドイツです。その強さの秘密は、馬と人間との距離感が非常に近く密接な環境面にあります。人間の生活に馬が普通に溶け込んでおり、幼い頃から馬に関わることが珍しくない環境なので、小学生くらいの時期に大人顔負けの高い障害を飛越していることもあります。
また、馬産に関しても、馬術専用の血統が大事にされており、馬術専用の馬づくりも盛んな国なので、馬術が強いのも当然といったところです。

馬術の似合うお洒落なフランスも強豪国

フランスも馬術強国として名を馳せています。ドイツと同じくヨーロッパ圏内ということもあり、馬との関わりあいが深く、馬術専用の馬産も行われています。
「セルフランセ」というフランス原産の馬の品種があります。これは1965年に成立した品種で、歴史が浅いため、「セルフランセ」同士で掛け合わせて生まれてきた馬でも、能力が認められなければ登録できません。障害の飛越能力が重要視され、認めれらた馬が種牡馬として選定されるなど、馬づくりが強さの大きな要因となっています。

アメリカは馬術も強いんです!

馬術競技は基本的にヨーロッパの国々が強さを発揮していますが、違う地域の国もご紹介すると、アメリカ合衆国もヨーロッパ諸国に割って入れるほどの強さを誇っています。
アメリカで主流なのはウエスタン馬術で、オリンピックなどの競技会で行われているのはブリティッシュ馬術です。似て非なる乗り方をするのですが、それでも力が発揮できるのは、騎乗技術が優秀であるためでしょう。障害飛越や総合馬術での好成績が目立つので、激しい騎乗をするウエスタン馬術での経験は、ブリティッシュ馬術でも生かされているといえます。

馬術大国と日本との差は?

さて、日本はどうでしょうか。1932年に西竹一選手が日本初のメダルとなる金メダルを獲得していますが、世界との差はまだまだ埋めがたいものがあります。上記の3ヶ国や他のヨーロッパ諸国とは、馬との触れ合いなどの環境の差、関わりあいの深さや絶対的な競技人口の差もあります。
日本では普段の生活に馬がおらず、どちらかといえば馬を見るのが珍しい環境です。また、馬に乗る機会も限られています。馬と関わる深さの違いから、ヨーロッパの人たちは馬の扱い方もコミュニケーション能力も格段に違うので、世界各地に研修に出向いて技術向上に力を注いでいます。

まとめ

ヨーロッパ諸国をはじめとする「馬術大国」と呼ばれる国々は、普段の生活から馬と関わるという環境面で日本とは大きな差があることがわかりました。 日本でも、馬と関われる機会や馬と接する環境などが増えてくると、馬術の向上にもつながっていきそうです。