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ハンドボールで使われるボールの選び方を解説します!

2016 12/16 11:07
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Photo by vectorfusionart/Shutterstock.com

華麗なシュートで見ごたえ十分なハンドボールですが、ハンドボールで使われるボールにも実はいろいろな種類があります。今回はそんなハンドボールのボールに焦点を当てて解説します。

ボールのサイズによる分類

ハンドボールのボールは片手で取り扱えるようなちょうどいいサイズに規定されています。大きく3つのサイズに分けられていて、それぞれ1号、2号、3号という呼び方をされています。
1号は小学生用とされていて直径16㎝、バレーボールくらいの重さです。2号は中学生と女性向けとされていて直径18㎝、重さはドッジボールくらいです。3号は高校生以上の男子用で直径19㎝、重さはサッカーボールくらいあります。
これらの規格以外にもソフトハンドボールという150g程度のかなり軽いボールもあり、入門用として重宝されています。

日本ではアウトドア用のボールがある

ハンドボールは公式には屋内競技場での競技とされていますが、日本の部活動などでは屋外グラウンドで行われることも多くなっています。そのため、ボールもインドア用とアウトドア用、両方兼用の3種類が販売されています。
アウトドア用として売られているものは、外で使われることで砂などにより傷つくことを想定して、なるべく表面が強い素材で作られることが多くなっています。よく見られるゴムで作られたボールはたいてい屋外用として作られたボールです。ちなみにスポーツテストのハンドボール投げでは、ゴム製の2号ボールがよく使われます。

主要大会で使われるインドア用のボール

日本国内の主要な大会では、体育館などの屋内ハンドボール競技場がよく使用されます。そのため、メーカーから販売されている検定球になるとだいたいインドア用のボールになってきます。
インドア用として売られているボールは、耐久性よりもグリップ性能を高めたものが多く、より扱いやすいボールが多くなっています。他にもインドア、アウトドア両方兼用のボールというものもあり、二つの中間の性能になります。
こういったボールの中から、自分が練習で使う競技場や大会で使う競技場に合わせて、ちょうどよいボールを選択する必要があります。

ボールの表面素材の違い

ハンドボールの表面素材はもともとは天然皮革として豚皮がよく使われていました。軽量で通気性や耐久性が高いため表面素材として非常に優秀だったためです。しかし近年は人工皮革の性能が急速に進歩したため、人工皮革で作られるボールが多くなっています。
販売されているボールにもグレードがあるため種類もさまざまですが、安いものは1000~2000円くらいで購入可能です。このあたりのボールは滑りにくい人工皮革を機械で縫い合わせた製品になります。3000~4000円くらいになると、よりグリップ性能の高い人工皮革を手縫いで貼り合わせた丁寧な仕上がりになってきます。

検定球として使われるボール

5000円以上になるとハンドボール専用に作られたディンプル付きの人工皮革になり、グリップ性能がかなり高い扱いやすいボールになります。日本の主要な大会で使われる検定球はこのグレードです。
ハンドボールの場合は、片手でボールをしっかり保持できないと強いシュートが打てないためグリップ感はとても重要になってきます。ボールだけでなく、松ヤニや両面テープを手に付けてグリップ感を高める工夫も必要になるので、ボール表面との相性を見ながら最適なグリップ感を作り出すことが大事になってきます。

まとめ

今回はハンドボールのボールに注目して解説してみましたが、いかがでしたか?いろいろなサイズや素材のボールがあることが、ご理解いただけたかと思います。最新素材のグリップ感もぜひ試してみてください。