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体操競技で起きた奇跡を紹介

2017 7/10 10:25フェデ
エフゲニア・オレゴヴナ・カナエワ選手
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Photo by marcello farina/Shutterstock.com

これまで体操競技で起きた多くの奇跡は、どれもが素晴らしい記録であるとともに、記憶にも残っているものばかりだ。 そんな素晴らしい体操競技の奇跡を紹介する。

奇跡の大逆転金メダル「内村航平選手」

2016リオオリンピック、特にあん馬とつり輪で思いのほか得点を伸ばすことができなかった内村選手。5種目を終えてトップはベルニャエフ選手だった。
トップとの差は0.901と2連覇がきわめて難しいと思われた最終種目は内村選手得意の鉄棒ということもあり、見ている観客もかたずをのんで演技を見守った。屈伸コバチ、カッシーナという高難度の技を成功させ、着地も完璧。15.800点の高得点をマーク。かたやベルニャエフ選手は、大きなミスはなかったものの、14.800点と得点を伸ばせなかった。
結果、0.099という僅差で逆転し、内村選手が金メダル獲得。まさに奇跡の大逆転勝利となった。

体操競技奇跡の記録

リオデジャネイロオリンピックで逆転金メダルを獲得した内村航平選手。金メダル獲得とともに、世界記録獲得という奇跡も起こした。これまでのオリンピックで金メダル2回と世界選手権優勝6回、合わせて8回というまさに前人未踏の記録を残した。
2009年のロンドン大会以降、その強さは他を寄せつけない圧倒的なものだった。2016年まで8年間チャンピオンとして君臨することの難しさ。想像するだけでもその凄さは分かる。

奇跡の満点の演技!

世界で初めて体操競技で10点満点を記録する奇跡を起こしたのは、ルーマニアのナディア・コマネチ選手だ。1976年のモントリオールオリンピックで、団体の段違い平行棒の演技をはじめ7種目で世界初の10点満点を獲得した。
団体では残念ながら銀メダルだったが、個人総合に加えて種目別でも2つの金メダルと、圧倒的で美しくしなやかな演技が見るものを惹きつけた。それ以降、ルール改正もあり、10点満点はなかなか見ることができなくなったため、まさに伝説と呼べる奇跡の記録なのだ。

伝説とも呼べる奇跡の技

かつて日本体操界をけん引していた塚原光男選手。メキシコ、ミュンヘン、モントリオールとオリンピック3大会で金メダルを獲得した。そして、なんといっても塚原選手がすごいのは、鉄棒種目の降り技である月面宙返り・ムーンサルトを初めて使用したことだ。
通常は、自分で考えて試合で成功した技については、その人の名前が入るが、なぜかムーンサルトは入っておらず、この技が当時いかにすごかったか計り知れない。現在もムーンサルトは進化しつつ、名前に新月面が残るほど、衝撃的な奇跡の技と言える。

新体操競技、完全制覇の最強美女!

新体操競技で女王として君臨し続けた選手として、ロシアのエフゲニア・カナエワ選手を思い出す人も多いだろう。
彼女の快挙は、まず北京、ロンドンのオリンピック個人総合優勝2回、2009年から2011年まで世界新体操選手権で個人総合優勝3連覇を達成した。また、記録はこれだけではなく、2009年の世界選手権で団体総合のほか、ロープ、ボール、フープ、バトンの個人種目すべてで金メダルという完全制覇を成し遂げた。その後のブルノ・グランプリでは30点満点を出し、新体操界の奇跡となった。

まとめ

時代ごとにスターが現れ、奇跡とも呼べる記録が生まれている。今後新たな伝説を作る選手も現れるだろう。 そんな期待を膨らませながら、体操競技を応援していきたい。