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男子新体操強豪校「青森大学」の歴史と実力

2017 7/10 10:25フェデ
フラフープ
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Photo by Staraldo/Shutterstock.com

男子新体操強豪校「青森大学」の歴史と実力について解説したい。 常勝軍団と呼ばれる彼らのこれまでの足跡を追うことで、その演技の深みを知ることが出来るだろう。

青森大学の男子新体操部監督

まずは青森大学の男子新体操部の歴史を見ていくことにしよう。部創設は2002年。創設以来、部長兼監督を務めたのが中田吉光さんだ。
実は、青森大学を率いる中田監督の経歴も輝かしいものがある。学生時代には1986、1987年に全日本学生選手権大会を優勝している。1988年からは指導者の道を歩み始め、自身が監督を務めたチームはインターハイ、全日本、国体など優勝5回、準優勝10回と、まさに優勝請負人。そんな中田監督が青森大学の強さを引き出しているのだ。

青森大学の輝かしい記録

青森大学男子新体操の輝かしい記録といえば、やはりこれだろう。男子団体インカレ14連覇。2002年の部創設以来、王者の座を守り続けているのだ。全日本選手権においても11回の優勝を飾るなど、その強さは圧倒的で、まさに圧巻と言わざるを得ない。
男子新体操の魅力のひとつでもある、ダイナミックでアクロバティックな離れ業や見る者を引き付ける美しい演技に日々磨きをかけ、毎年インカレなどの大会に挑み、その栄光を勝ち取っている。

青森大学男子新体操部がリオで躍動!

数々の記録や感動が生まれたリオオリンピック。閉会式では、次回開催地が東京ということで、アベマリオが登場したことを覚えている方も多いのではないだろうか。 その閉会式で一際喝采と注目を浴びたパフォーマンスが、青森大学の男子新体操部の演技だった。全ダンサー50名のうち20名が青森大学の新体操部員だ。彼らは、空中でのバク転など、見事に迫力満点なアクロバティックな動きを見せ、3000名以上の観客を魅了した。

リオオリンピックでの青森大学秘話

リオオリンピックでの閉会式。トーキョーショーのパフォーマンスが行われたのは、カリオカアリーナだった。 いつもの演技は屋内で行われるため、このリオの屋外会場では違う感触での演技が求められた。リハーサルでは、青森大学男子新体操部の真骨頂である手先や足先を先の先までピンと伸ばす繊細な演技が出ていなかった。 あまりにも広い会場であるため、細かい演技が伝わりづらいという面があり、いつもの踊り方を変更せざるを得なかった。しかし、機敏でエネルギッシュに動き、大胆かつ躍動感あふれる演技を本番で出す集中力が彼らにはあった。

青森大学新体操部の卒業生

青森大学新体操部のOBには、教員や体操競技の指導者になる方もいる中で、プロパフォーマンス集団「Cirque du Soleil」に入団したり、プロダンスユニット「BLUE TOKYO」を立ち上げて活躍している方もいる。 青森大学は、そんな先輩たちの後押しもありながら、世界的デザイナーで知られる三宅一生氏企画のもと「青森大学男子新体操部」を開催するなど、まだまだ世間一般的には知られていない男子新体操の普及とその魅力を伝える活動も行っているのだ。

まとめ

青森大学男子新体操部についてまとめてみた。 これまでの輝かしい記録はもちろん、リオオリンピックで閉会式でのパフォーマンス、そして啓蒙活動と精力的に活動している。 今後ますますの彼らの活躍を楽しみにしたい。