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体操鉄棒種目の歴代名選手を4人紹介!

2017 1/30 21:11
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Photo by rmnoa357/Shutterstock.com

体操競技の花形の一つとして挙げられるのが鉄棒種目だ。大車輪や離れ技などダイナミックな技が多く、技が決まる度に会場では歓声が上がることがある。鉄棒種目を得意とする体操選手を4人紹介する。

体操鉄棒種目の特徴は?

鉄棒は体操競技の中でも、男子のみで行われるものだ。手以外で鉄棒を支えることは禁止されており、腕力だけで遠心力の加わった身体を支える必要があるため、女子には不向きというのがその理由だ。また他の種目にあるような静止技は鉄棒では禁止(減点)されている。
鉄棒種目の特徴はなんといってもダイナミックな技の数々だ。「コールマン」や、「トカチェフ」などの手放し技や、演技の最後に繰り出される「ムーンサルト」などは体操に詳しくない方でも耳にしたことがあるのではないだろうか。

体操鉄棒種目の名選手(1)アレクサンドル・トカチェフ

前の項で触れた「トカチェフ」の技名の由来となったアレクサンドル・トカチェフは、ソビエト連邦の体操選手だ。彼が「トカチェフ」を初めて見せたのは1977年だが、現在でもこの技を演技構成に取り入れている選手がたくさんいる。
トカチェフ自身は、1977年のワールドカップ、1979年のヨーロッパ選手権などで鉄棒種目の金メダルを獲得している。鉄棒種目以外の金メダル獲得数も多く、世界の歴代選手を見てもこれほどの強さと知名度を兼ね備えている選手はなかなか見つからない。

体操鉄棒種目の名選手(2)イゴル・カッシーナ

イゴル・カッシーナは、1977年生まれのイタリアの体操選手だ。鉄棒を得意としており、2003年の世界選手権で鉄棒種目の銀メダルを取った翌年、アテネオリンピックでは見事金メダルに輝いている。その後、2009年のロンドンオリンピックでは鉄棒で銅メダルを獲得するなど活躍した。身長180cmと体操選手の中では大柄だが、その体格を活かしたダイナミックな演技が特徴的だった。
彼の名前がついたオリジナル技「カッシーナ」は、伸身コバチに1回ひねりを加えた動きでG難度に設定されている。

体操鉄棒種目の名選手(3)鄒凱(すうがい)

鄒凱(すうがい)は1988年生まれの中国の体操選手だ。157cmと小柄な体格をしているが、それを感じさせない堂々とした演技で観客を魅了してきた。鉄棒と床を得意としており、2008年の北京オリンピックでは、鉄棒、床共に金メダルを獲得している。
その後、2011年に東京で行われた世界選手権では鉄棒と団体総合で金メダル、その翌年のロンドンオリンピックでは鉄棒こそ銅メダルに終わったものの、床と団体総合で金メダルに輝いた。

体操鉄棒種目の名選手(4)塚原光男

塚原光男は、1947年生まれの日本の体操選手だ。ミュンヘンオリンピックとモントリオールオリンピックの鉄棒種目で金メダルを取っている。また、現在は「ムーンサルト」や「ツカハラ」の名前で知られる月面宙返り(後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり)を初めて行った人物でもある。
長男である塚原直也が2004年のアテネオリンピックで金メダルに輝いたことで、親子での金メダル獲得となった。現役を引退した後の彼は、後進の育成に尽力している。

まとめ

体操鉄棒種目の名選手を4人紹介した。鉄棒は体操種目の中でも人気のある競技だ。その中でも名選手となると一段と注目を浴びるし、歴史に名を残すような選手も少なくない。今後はどんな選手たちが私たちを魅了してくれるのか楽しみだ。