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今平周吾、3人目の20代での2年連続賞金王へ残り5戦

2019 11/6 19:08akira yasu
今平周吾Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

史上3人目の20代での2年連続賞金王なるか

10月31日~11月3日に兵庫県のABCゴルフクラブで開催されたマイナビABCチャンピオンシップでは、今平周吾が、黄重坤(ハンジュンゴン)との優勝争いに敗れ今季2勝目は逃したものの2位に入り、獲得賞金は2年連続で1億円を突破。賞金ランキングでチャン・キムを抜いて首位に浮上した。

これまで2年連連続賞金王は尾崎将司、青木功、中島常幸、片山晋呉の4人が達成しているが、20代では尾崎と中島のみ。 今平が賞金王になればゴルフ界のレジェンド的存在の2人に続き史上3人目の20代での2年連続賞金王になる。

今平は1992年10月2日生まれ。もし達成すれば前人未踏の20代での3年連続賞金王へ挑むことになる。また、2年連続であれば、今季賞金王を逃しても来季2020年と2021年でもチャンスがある。

5戦連続優勝賞金4,000万円

賞金ランキング2位のチャン・キムや同2位の石川遼など、賞金王を争っているライバルたちの多くはマイナビABCを欠場し、同週米ツアーWBC HSBCチャンピオンズに出場した。次戦HEIWA PGMチャンピオンシップでは、そのライバルたちが日本ツアーに戻ってくる。

次戦から最終戦の日本シリーズまで、残り5試合すべてが優勝賞金4,000万円の高額賞金大会だ。1試合で賞金王争いの様相が一変することも考えられる。

日本ツアー賞金ランキング上位10名ⒸSPAIA

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HEIWA PGMチャンピオンシップでは、賞金ランキング7位の堀川未来夢までは今平を追い抜くことが可能な位置にいる。今平が振るわなければ、石川は2位以内、チャン・キムは3位以内で逆転可能だ。

残り5試合だが賞金王争いのライバルは多く。伏兵が急浮上してくる可能性もある。

決勝ラウンドでの安定感が鍵

今平には安定感という言葉がぴったりだが、今季これまで2位が4回あるということや、今回のマイナビABCでも最終日一時首位に立ちながらも終盤でミスをする、という内容から、勝ちきれないという言葉も当てはまる。

ラウンドごとの平均ストロークを見ても、優勝争いに入った時に力を発揮しきれていないことが分かる。予選ラウンドの平均ストロークは1位であるのに対して、第3ラウンドが24位タイ、第4ラウンドが16位となっている。

今平周吾のラウンドごと平均ストロークⒸSPAIA

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2年連続賞金王を獲得し、来季3年連続賞金王のチャンスを得るためには、各試合で安定感を発揮することが重要だ。予選ラウンドの流れを切らさず決勝ラウンドを戦い、優勝争いで競り勝つ勝負強さが求められる。

あと5戦、これからの一戦一戦すべてが正念場だ。