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トップは301ヤードのビッグドライブを披露 女子ゴルフ飛ばし屋3人娘

2019 2/8 07:00SPAIA編集部
葭葉ルミ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

LPGAが測定 ドライビングディスタンスと公認ドライビングコンテスト

ゴルファー永遠のテーマであるドライバーの飛距離。豪快なドライバーショットは、見ていても楽しい。最近はクラブやボールの進化もあって、300ヤード超えする女子選手も現れた。ここでは、LPGAが公開しているドライビングディスタンスと公認のドライビングコンテストの結果をもとに、女子プロゴルフの飛ばし屋を紹介する。

ドライビングディスタンスとは、ツアー中の選手個々のティーショットの飛距離を測定して、平均値として公表するものである。1ラウンドで2ホール、風の影響を考慮して向きが反対のホールを選んで行われ、フェアウェイかどうかに関係なくボールの止まった場所までの距離を測定したものである。

2018年シーズンの上位は、1位葭葉ルミ258.29ヤード、2位穴井詩258.05ヤード、3位比嘉真美子254.34ヤード、4位渡邉彩香252.11ヤード、5位原英莉花251.90ヤードの順だった。

公認ドライビングコンテストは、「マンシングウェアレディース東海クラシック」2日目に行われる1人2球の一発勝負。賞金総額100万円のドラコン大会で、2018年大会は1位穴井詩272.0ヤード、2位野澤真央269.6ヤード、3位三浦桃香266.6ヤード、4位チャン・ウェイウェイ262.3ヤード、5位柏原明日架258.9ヤードの順だった。

ドライビングディスタンス1位の葭葉は欠場、4位渡邉と5位原はフェアウェイを捉えられず、記録なしに終わっている。

ドライビングディスタンス連続1位、世界も認める葭葉ルミ

まずは1993年生まれの25歳葭葉ルミ。ドライビングディスタンスの公表を始めた2017年も260.76ヤードで1位に輝いており、スタッツリーダーを独占中。飛ばし屋に有利なイーグルも年間8個で1位に輝いた。ドライビングコンテストの方は、優勝候補の呼び声が高かった2017年は雨のため中止となり、2018年は欠場とこの2年間は記録が残っていない。

それでも、2017年7月に行われた「全米女子オープン」では、8番ホールと18番ホールで計測された4日間の平均飛距離で並みいる海外選手を抑えて1位となり、大いに注目されると、2018年には「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」の2日目16番ホールでは、301ヤードのビッグドライブを披露して、観客の度肝を抜くなど、飛距離に関しての話題には事欠かない。

気になるドライバーは、全米女子オープンで使用したクレイジー社製のイメージが強いが、2018年はヘッドをロッディオに変更。契約フリーの強みを生かして、さらなる飛距離を目指すようだ。

ドライビングコンテスト連続女王、未完の大器渡邉彩香

次に挙げるのが渡邉彩香。渡邉は1993年9月生まれの25歳。2017年ドライビングディスタンスは251.10ヤードで6位、2018年は252.11ヤードで4位と少し遅れは取るものの、ここ一番での飛距離には目を見張るものがある。

一発勝負のドライビングコンテストでは強打ぶりを遺憾なく発揮して、2015年、2016年と連続優勝を果たした。2015年は263.3ヤードを飛ばし、2位に15ヤードの差をつけて圧勝。2016年は280.2ヤードで2位に10ヤードをつけて、連覇を達成した。

2017年は、葭葉との対戦が期待されたが、悪天候で中止になり、2018年は2球ともフェアウェイには飛ばず記録なしに終わった。

ちなみにドライバーはクラブ契約のブリヂストンTOUR B JGRを使用している。

2018年ドライビングコンテスト優勝、まだまだ若い穴井詩

最後に1987年生まれの31歳ながら、2018年ドライビングディスタンス2位、ドライビングコンテストで優勝に輝いた穴井詩。2017年のドライビングディスタンスでも3位に入っている。若い時から飛距離には定評があり、2013年には年間最多イーグルタイの11個、2014年と2017年には1ラウンド最多タイの2回を記録している。

ドライビングコンテストでは、2015年6位、2016年4位から2018年は念願の初優勝に輝いた。この時使用したドライバーは、テーラーメイドのM3 460だった。1球目はラフに入れたが、2球目は方向性を重視して、フェアウェイをキープ。少し短く持った方が飛ぶらしい。