勝みなみはラフからでも平気、強気の攻めでバーディーを量産
勝みなみは2018年シーズンをQTランキング26位で参戦。37試合に出場して優勝1回、賞金ランキング9位につけた。トップ10に11回入る一方で予選落ちも11回(1回は棄権)と、好不調の波が激しい1年だった。基本的なスタッツを見ると、ドライビングディスタンスは245.76ヤードで11位、平均パット数(パーオンホール)は1.7502で2位、平均パット数(1ラウンド当たり)は28.2762で1位と賞金ランキング9位に見合う成績を残している。
ところが、スコアメイクに重要なパーオン率は64.2328で70位と、首位申ジエの75.3358と比べて10ポイント以上も悪い。これは、55.4422で90位のフェアウェイキープ率のせいだと思われるが、少ないパーオン率の割に、1ラウンドの平均バーディー数は3.5333で7位だった。
つまり勝のゴルフスタイルは、ドライバーで距離を稼ぐものの、フェアウェイに止まるのは約半数。ラフから2打目を打つ回数が多く、パーオンはそれほど多くない。それでもバーディーが多いのは、パーオンしたボールがピンに絡んでくるからか。1パット圏内のパットは確実に入れてバーディーを量産している。
それでは、優勝した「大王製紙エリエールレディスオープン」の時はどうだったのか。
初日首位と6打差の1アンダー32位タイのスタートだったが、2日目4アンダー、3日目8アンダーを挙げて、この時点で1位タイに浮上した。最終日は7アンダーでトータル20アンダーまでスコアを伸ばし、2位に4打差をつけて優勝に輝いた。
4日間のドライビングディスタンスは257ヤードと強打ぶりを発揮。平均パット数も27.50で一番よかったが、問題のフェアウェイキープ率は56ホール中25ホールの44.6429と予選通過57名中56番目の成績だった。それでも72ホール中61ホールでパーオンを果たし、パーオン率84.7222でバーディー量産につなげている。ラフからのショットはパーオンしてもピンにからみにくいのも確か。もう少しフェアウェイキープ率がよくなれば、まだまだバーディー数も増やせるのではないだろうか。
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